「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (17 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html |
出典情報 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》 |
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食事摂取基準の各指標を理解するための概念
推定平均必要量や耐容上限量などの指標を理解するための概念図を図4に示す。この図は、単独
の栄養素の習慣的な摂取量と摂取不足又は過剰摂取に由来する健康障害のリスク、すなわち、健康
障害が生じる確率との関係を概念的に示している。この概念を集団に当てはめると、摂取不足を生
じる者の割合又は過剰摂取によって健康障害を生じる者の割合を示す図として理解することもで
きる。
不足のリスク
1.0
推奨量
目安量
耐容上限量
0.5
0.025
0.0
過剰摂取によって健康障害が
生じるリスク
推定平均必要量
習慣的な摂取量
図4 食事摂取基準の各指標(推定平均必要量、推奨量、目安量、耐容上限量)
を理解するための概念図
縦軸は、個人の場合は不足又は過剰によって健康障害が生じる確率を、集団の場合は不足状態に
ある者又は過剰摂取によって健康障害を生じる者の割合を示す。
不足の確率が推定平均必要量では 0.5(50%)あり、推奨量では 0.02~0.03(中間値として 0.025)
(2~3%又は 2.5%)あることを示す。耐容上限量以上の量を摂取した場合には過剰摂取による健康
障害が生じる潜在的なリスクが存在することを示す。そして、推奨量と耐容上限量との間の摂取量
では、不足のリスク、過剰摂取による健康障害が生じるリスク共に 0(ゼロ)に近いことを示す。
目安量については、推定平均必要量及び推奨量と一定の関係を持たない。しかし、推奨量と目安
量を同時に算定することが可能であれば、目安量は推奨量よりも大きい(図では右方)と考えられ
るため、参考として付記した。
目標量は、ここに示す概念や方法とは異なる性質のものであることから、ここには図示できない。
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