「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (258 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html |
出典情報 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》 |
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性別
男性
女性
年齢(歳)
(A)
(B)
(C)
(D)
(A)
(B)
(C)
(D)
1~2
1.47
4.03
2.75
3.0
1.43
3.84
2.63
2.5
3~5
1.93
5.28
3.61
3.5
1.90
5.14
3.52
3.5
6~7
2.41
6.75
4.58
4.5
2.39
6.18
4.28
4.5
8~9
2.87
7.46
5.17
5.0
2.83
7.00
4.91
5.0
10~11
3.44
8.56
6.00
6.0
3.49
8.08
5.79
6.0
12~14
4.37
9.86
7.12
7.0
4.27
9.21
6.74
6.5
15~17
5.07
10.59
7.83
7.5↓
4.56
8.75
6.66
6.5
18~29
5.00
10.07
7.54
7.5
5.00
8.46
6.73
6.5
30~49
5.00
10.26
7.63
7.5
5.00
8.51
6.76
6.5↓
50~64
5.00
10.72
7.86
7.5↓
5.00
9.18
7.09
6.5↓
65~74
5.00
10.96
7.98
7.5↓
5.00
9.55
7.28
6.5↓
75 以上
5.00
10.41
7.71
7.5
5.00
8.80
6.90
6.5↓
3)
(A)2012 年の WHO のガイドライン が推奨している摂取量(この値未満)。
小児(1~17 歳)は参照体重を用いて外挿した。
(B)平成 30・令和元年国民健康・栄養調査における摂取量の中央値。
(C)(A)と(B)の中間値。
(D)(C)を小数第一位の数字を 0 又は 5 に丸めた値。↓はその後、下方に(8.0 を 7.5 に、又は 7.0、7.5 を 6.5 に)平滑化を施
したことを示す。これを目標量とした。
・妊婦・授乳婦(目標量)
妊婦・授乳婦については、特に目標量を変える根拠はないことから非妊娠時と同じ値とした。
3-3-3 目標量のエビデンスレベル
以上のように、各種ガイドラインなどにおいて、6 g/日未満の摂取が望ましいことが示唆されてい
るため、エビデンスレベルを D1 とした。
4 生活習慣病の重症化予防
4-1 主な生活習慣病との関連
欧米の大規模臨床試験 26,33–37)の結果を見ると、事実として、少なくとも 6 g/日前半まで食塩摂取量
を落とさなければ有意な降圧は達成できていない。これが、世界の主要な高血圧治療ガイドラインの
減塩目標レベルが全て 6 g/日未満を下回っている根拠となっている。日本高血圧学会の高血圧治療ガ
イドライン(JSH2019)27)でも、減塩目標は食塩 6 g/日未満である。
さらに、近年欧米においては一層厳しい減塩を求める動きもある。アメリカ心臓協会(AHA)では
2010 年 24)に勧告を出しているが、ナトリウム摂取量の目標値を一般成人では 2,300 mg(食塩相当量
5.8 g)/日未満、ハイリスク者(高血圧、黒人、中高年)では 1,500 mg(食塩相当量 3.8 g)/日未満と
した。また、2018 年に発表されたアメリカ心臓学会(ACC)、アメリカ心臓協会(AHA)等による治
療ガイドラインでは、ナトリウム 1,500 mg(食塩相当量 3.8 g)/日未満が目標として示されており、
少なくとも 1,000 mg(食塩相当量 2.5 g)/日の減塩を勧めている 38)。2023 年に発表されたヨーロッパ
高血圧学会(ESH)のガイドラインでは、食塩摂取量は 1 日 5 g 以下にするように勧めており 39)、2012
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