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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (67 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
出典情報 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》
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4

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35~49歳

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50~69歳

*

2

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70~89歳

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*

1

0.5
15~18.5

18.5~25

25~29.9

30~34.9

35~39.9

40~59.9

BMI (kg/m2)

図4 東アジアの 61 コホート研究のデータをまとめたプール解析における追跡開始時の年齢区分
別にみた総死亡率のハザード比:慢性疾患を有しない非喫煙者を対象とした解析 25)
BMI=18.5〜24.9 kg/m2 の群に比較したハザード比。追跡開始時年齢=35〜89 歳(平均 52.4 歳)、追跡年数の中央値=13.9 年、対
象者数=1,055,636 人(男性 60.0%)、死亡者数=100,310 人。慢性疾患のない生涯非喫煙者を対象に、初期段階(追跡開始 5 年間)
で追跡が終了した者を除いた解析。

3-2-4 目標とするBMIの範囲
以上より、総死亡率をできるだけ低く抑えられると考えられる BMI を基本として、BMI と主な生
活習慣病の有病率、医療費、高齢者における身体機能の低下、労働者における身体機能低下による退
職との関連を考慮して、目標とする BMI の範囲を成人について表1のように定めた。具体的には、全
ての年齢で上限の BMI を 24.9 とし、下限を 18~49 歳では 18.5 とした。その上で、65 歳以上では総
死亡率からみると、上述のように総死亡率をできるだけ低く抑えられるのが 20.0 から 21.0 付近とな
るが、その他の考慮すべき健康障害等を勘案し、21.5 とした。50~64 歳では上下の年齢区分における
値を考慮し、その中間値である 20.0 とした。
ただし、BMI は総死亡や生活習慣病の発症、健康障害の 1 つの原因にすぎない。運動不足や喫煙習
慣のように、他にも多数の要因がある 34,35)。そして、これらは個人ごとに異なる。今回の基準の策定
ではその測定の容易さを評価して BMI を用いることにしたが、BMI は肥満ややせを必ずしも正確に
評価できる指標ではない。したがって、体重管理において BMI だけを厳格に管理する意味は乏しい。
特に、65 歳以上の高齢者では、個人の尊厳や生活の質の維持にも十分に配慮し、個々人の特性を十分
に踏まえた対応が望まれる。

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