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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (478 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
出典情報 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》
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連することから、過体重・肥満は推奨できない。

2-5 その他のビタミン
ビタミンCは骨芽細胞の分化を促進して骨形成を高め 66)、その欠乏は破骨細胞を誘導して骨吸収を
促進するとされる 67)。疫学研究のメタ・アナリシスによると、ビタミンC摂取量と骨密度の関連が一
部で示されているものの、その関連は限定的であった 68)。また、別の症例対照研究とコホート研究の
メタ・アナリシスでは、ビタミンC摂取量と大腿骨近位部骨折の併合リスクについては用量依存的な
関連が示されている 69)。ただし、現時点ではビタミンCの積極的な摂取と、骨粗鬆症の予防について
は不明な点が多い。
ビタミンK(ビタミンK1 とK2)は骨基質たんぱく質であるオステオカルシンがカルボキシル化を
受けて成熟型となるために必要で、骨へのカルシウムの沈着を促進するとされる。女性骨粗鬆症患者
において、ビタミンK2 の一種であるメナテトレノンの骨密度増加作用を検証した無作為化比較試験
とそのメタ・アナリシスはあるが 70,71)、その投与量は 45 mg/日と現実的な摂取量ではない。また、ビ
タミンK投与の臨床試験においては椎体骨折リスクの低減効果は認められておらず 72)、骨粗鬆症の予
防のためにビタミンKの積極的な摂取を勧める根拠はない。

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