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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (225 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
出典情報 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》
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・授乳婦(目安量)
授乳婦のパントテン酸の摂取量は、日本人の報告データ 84)を再計算すると、平均値 ± 標準偏差が
6.2 ± 1.6 mg/日、中央値が 5.9 mg/日となる。この中央値を丸めた 6 mg/日を授乳婦の目安量とした。

3-2 過剰摂取の回避
3-2-1 摂取源となる食品
通常の食品で可食部 100 g 当たりのパントテン酸含量が 5 mg を超える食品は、肝臓を除き存在し
ない。通常の食品を摂取している人で、過剰摂取による健康障害が発現したという報告は見当たらな
い。
3-2-2 耐容上限量の策定
ヒトにパントテン酸のみを過剰に与えた報告は見当たらない。注意欠陥障害児に、パントテン酸カ
ルシウムと同時に、ニコチンアミド、アスコルビン酸、ピリドキシンを大量に 3 か月間にわたり与え
た試験では、一部の対象者が、吐き気、食欲不振、腹部の痛みを訴えたため試験を途中で止めたと記
載されている 126)。しかしながら、耐容上限量を設定できるだけの十分な報告がないため、耐容上限
量は策定しなかった。

3-3 生活習慣病の発症予防
パントテン酸摂取と生活習慣病の発症予防の直接的な関連を示す報告はないため、目標量は設定し
なかった。

4 生活習慣病の重症化予防
パントテン酸摂取と生活習慣病の重症化予防の直接的な関連を示す報告はないため、生活習慣病の
重症化予防を目的とした量は設定しなかった。

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