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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (172 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
出典情報 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》
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5 活用に当たっての留意事項
ビタミンDの大きな特徴は、紫外線の作用により、皮膚でもビタミンDが産生されることであり、
その量は、緯度・季節・屋外活動量・日焼け止め使用の有無などの要因によって大きく左右される。
活用に当たっては、各個人・各集団の環境・生活習慣を考慮することが望ましい。また、目安量はあ
くまでも、集団のほとんどの者で不足が見られないような摂取量であることに留意すべきである。

6 今後の課題
ビタミンDの必要量の算定には紫外線曝露量が大きく関係する。そのため、日本人における日光曝
露時間のデータが必要である。また、諸外国ではビタミンD強化食品が普及していることもあり、主
たるビタミンD摂取源が日本とは異なる。したがって、日本人での紫外線曝露量、ビタミンDの習慣
的摂取量及び血清 25-ヒドロキシビタミンD濃度の相互関係に関する信頼度の高いデータが必要であ
る。加えて、日本人を対象とした血清 25-ヒドロキシビタミンD濃度と疾患リスクとの関係について
も、疫学研究にて更なるエビデンスの蓄積が必要である。さらに、骨折や転倒に対するビタミンDの
効果は、カルシウムとの併用が必要との報告もあり、ビタミンDとカルシウムの相互作用についても、
更なる検討が必要である。

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