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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
出典情報 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》
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表1 目標量の算定に付したエビデンスレベル 1,2
エビデンス
レベル

数値の算定に用いられた根拠

栄養素

D1

介入研究又はコホート研究のメタ・アナリシス、並び
にその他の介入研究又はコホート研究に基づく。

飽和脂肪酸、食物繊維、
ナトリウム(食塩相当量)、
カリウム

D2

複数の介入研究又はコホート研究に基づく。

D3

日本人の摂取量等分布に関する観察研究(記述疫学
研究)に基づく。

脂質

D4

他の国・団体の食事摂取基準又はそれに類似する基準
に基づく。



D5

その他

たんぱく質

炭水化物 3

1

複数のエビデンスレベルが該当する場合は上位のレベルとする。
目標量は食事摂取基準として十分な科学的根拠がある栄養素について策定するものであり、エビデンスレベルはあく
までも参考情報である点に留意すべきである。
3
炭水化物の目標量は、総エネルギー摂取量(100%エネルギー)のうち、たんぱく質及び脂質が占めるべき割合を差し
引いた値である。
2

2-3 指標及び基準改定の採択方針
●推定平均必要量(estimated average requirement:EAR)
・十分な科学的根拠が得られたものについては、推定平均必要量を設定する。
・推定平均必要量の算定において、身体的エンドポイント(生体指標の変動及び臨床的アウトカムを
含む)を変更した場合には、その根拠に基づき推定平均必要量の値を変更する。
・参照体位の変更に伴い、必要に応じて推定平均必要量の値を変更する。
●推奨量(recommended dietary allowance:RDA)
・推定平均必要量を設定したものについては、推奨量を設定する。
・変動係数の変更が必要と判断される明確な根拠が得られ、変動係数を変更したものについては、推
奨量を変更する。
●目安量(adequate intake:AI)
・栄養素の不足状態を示す者がほとんど存在しない集団で、日本人の代表的な栄養素摂取量の分布が
得られる場合は、その中央値とする。この場合、複数の報告において、最も摂取量が少ない集団の
中央値を用いることが望ましい。
また、目安量の策定に当たっては、栄養素の不足状態を示さない「十分な量」の程度に留意する
必要があることから、その取扱いは以下のとおりとする。


他国の食事摂取基準や国際的なガイドライン・調査データ等を参考に判断できる場合には、中
央値にこだわらず、適切な値を選択する。



得られる日本人の代表的な栄養素摂取量のデータが限定的かつ参考となる情報が限定的で「十
分な量」の程度の判断が困難な場合には、そのことを記述の上、得られるデータの中央値を選
択しても差し支えない。

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