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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (314 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
出典情報 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》
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血清亜鉛濃度とスーパーオキシドジスムターゼ活性が上昇し、C反応性たんぱく質濃度が低下したこ
とを示している 97)。亜鉛の補給による、抗炎症作用と抗酸化作用が示唆されたが、この報告に含まれ
た研究での亜鉛投与量は 11~100 mg/日であり、その多くが 45 mg/日以上であった。
以上より、糖尿病、脂質異常症、CKD に対する亜鉛の効果は薬理的なものと考えられることから、
重症化予防のための量(下限値)は設定しなかった。

5 今後の課題
要因加算法による亜鉛の必要量の算出においては、各要因は、亜鉛栄養状態が適切な範囲にある集
団のものである必要がある。亜鉛の栄養状態を反映する生体指標を確立した上で、日本人の亜鉛状態
が生理的に適切な範囲にあるのかの検討と、要因加算法で参照し得る定量的なデータが必要である。

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