「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (228 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html |
出典情報 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
ことから、非妊娠時の目安量を適用することとした。
・授乳婦(目安量)
授乳婦の目安量は、非授乳婦と授乳婦のビオチン摂取量の比較から算定すべきであるが、そのよう
な報告は見当たらない。そこで、非授乳時の目安量を適用することとした。
3-2 過剰摂取の回避
3-2-1 摂取源となる食品
通常の食品で可食部 100 g 当たりのビオチン含量が数十 µg を超える食品は、肝臓を除き存在せず、
通常の食品を摂取している人で、過剰摂取による健康障害が発現したという報告は見当たらない。
3-2-2 耐容上限量の策定
健康な者においては、十分な報告がないため、耐容上限量は設定しなかった。なお、ビオチン関連
代謝異常症の乳児において、1 日当たり 10 mg(6 時間ごとに 2.5 mg)という大量のビオチンが経鼻胃
チューブで 2 週間投与することで代謝が改善され、乳児の体重が増加したという報告がある 135)。
3-3 生活習慣病の発症予防
ビオチン摂取量と生活習慣病の発症予防の直接的な関連を示す報告はない。そのため、目標量は設
定しなかった。
4 生活習慣病の重症化予防
ビオチン摂取量と生活習慣病の重症化予防の直接的な関連を示す報告はない。そのため、生活習慣
病の重症化予防を目的とした量は設定しなかった。
218