よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (263 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
出典情報 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

養調査)との差を検討し、高い方の値を目標量として用いることにした。その際、200 mg/日で数値の
丸め処理を行うとともに、隣接する年齢区分間における数値の平滑化処理を行った(表2)。
・小児(目標量)
生活習慣病の発症予防との関連について、1~2 歳のカリウム摂取では、摂取量の評価そのものが難
しく、我が国における摂取実態の詳細は明らかになっていないなど、目標量を算定する根拠が乏しい。
3~5 歳児については、摂取量の平均値が男児 1,785 mg、女児 1,676 mg と報告があり 51)、この値も考
慮して 3~17 歳に対し、成人と同じ方法で目標量を算出した。なお、算出された目標量よりも現在の
平均摂取量が多い場合には、現在の平均摂取量を目標量とした。WHO のガイドライン 47)では、成人
の目標量をエネルギー必要量で補正しているが、男女で同じ目標量を使用し、小児における性別及び
年齢区分ごとのエネルギー必要量と成人における性別のエネルギー必要量との比率を乗じると、女児
では成人のエネルギー必要量が少なく比率が大きくなるため、算出される値が大きくなる。そのため、
参照体重を用いて外挿した。
表2 カリウムの目標量(mg/日)を算定した方法
性別

男性

女性

年齢(歳)

(A)

(B)

(C)

(D)

(A)

(B)

(C)

(D)

3~5

1,106

1,533

(B)

1,600

1,086

1,448

(B)

1,400

6~7

1,381

1,871

(B)

1,800

1,367

1,636

(B)

1,600

8~9

1,644

2,142

(B)

2,000↓

1,617

1,867

(B)

1,800

10~11

1,968

2,126

(B)

2,200

1,997

2,087

(B)

2,000

12~14

2,501

2,525

(A)

2,600

2,444

2,278

(A)

2,400

15~17

2,901

2,360

(A)

3,000

2,612

2,096

(A)

2,600

18~29

3,020

2,042

(A)

3,000

2,578

1,726

(A)

2,600

30~49

3,269

2,089

(A)

3,000↓

2,664

1,925

(A)

2,600

50~64

3,235

2,358

(A)

3,000↓

2,690

2,218

(A)

2,600

65~74

3,070

2,624

(A)

3,000

2,638

2,566

(A)

2,600

75 以上

2,948

2,567

(A)

3,000

2,513

2,259

(A)

2,600

(A):前述の式により外挿した値
(B):平成 30・令和元年国民健康・栄養調査における摂取量の中央値
(C):目標量として採用する値の出所
(D):値の丸め処理及び平滑化を行った後に目標量として採用した値。↓は平滑化処理を行ったことと、その方向を示す。

・妊婦・授乳婦(目標量)
妊婦・授乳婦については、特に目標量を変える根拠はないことから非妊娠時と同じ値とした。
3-3-3 目標量のエビデンスレベル
以上のように、WHO のガイドライン、学会のガイドラインなどにおいて、3,510 mg/日以上の摂取
が望ましいことが示唆されているため、エビデンスレベルを D1 とした。

253