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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (266 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
出典情報 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》
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3 健康の保持・増進
3-1 欠乏の回避
3-1-1 必要量を決めるために考慮すべき事項
カルシウム摂取量と骨量、骨密度、骨折との関係を検討した疫学研究をまとめたメタ・アナリシス
によると、摂取量と骨量、骨密度との間には多くの研究で有意な関連が認められている 59–62)。我が国
でカルシウム摂取量と骨折発生率との関連を検討した疫学研究では、有意な関連(摂取量が少ない集
団での発生率の増加)が認められているが 63)、世界各地の研究をまとめたメタ・アナリシスでは、摂
取量と発生率の間に意味のある関連は認められなかった 64,65)。このように、疫学研究の結果は必ずし
も一致していない。
3-1-2 推定平均必要量、推奨量の策定方法
・基本的な考え方
1 歳以上については要因加算法を用いて推定平均必要量及び推奨量を設定した。性別及び年齢区分
ごとの参照体重を基にして体内蓄積量、尿中排泄量、経皮的損失量を算出し、これらの合計を見かけ
の吸収率で除して推定平均必要量とした(表3)。推奨量は、必要量の個人間変動については明らか
ではないが、他の多くの栄養素と同様に、個人間の変動係数を 10%と見積もり、推定平均必要量に推
奨量算定係数 1.2 を乗じた値とした。
乳児では、母乳及び離乳食からの摂取 10–16)に基づいて目安量を設定した。

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