「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (28 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html |
出典情報 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》 |
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食事摂取基準は主に栄養生化学的な視点から策定されている。しかし、食習慣やエネルギー・栄養
素摂取量の健康影響を考えるためには、栄養生化学的な視点だけでなく、行動学や栄養生理学的な視
点も欠かせない。例えば、1 日の中での食事回数(頻度)、特に朝食の有無が肥満や 2 型糖尿病など
の有病率に関与している可能性が報告されている 13,14)。1 日の中の食事間のエネルギーや栄養素の摂
取割合の違いがその後のメタボリック・シンドロームなどに関連したとする報告もある 15)。また、食
べる速さが肥満やメタボリック・シンドローム、糖尿病の罹患や発症に関与しているとの報告も存在
する 16–20)。しかしながら、この領域における知見を食事摂取基準に直接に取り入れるには更なる概念
整理や研究が必要であり、今後の課題であると考えられる。
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