「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (102 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html |
出典情報 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》 |
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日当たりの体たんぱく質蓄積量を算出した。
このようにして各研究から得られた値を単純平均して算出すると、初期:0 g/日、中期:1.94 g/日、
後期:8.16 g/日となる。たんぱく質の蓄積効率を 43%37)として、
(新生組織蓄積量)=(体たんぱく質蓄積量)/(たんぱく質の蓄積効率)
とした。
表6 妊娠による体たんぱく質蓄積量
参考文献
番号
対象者数
体カリウム
増加量
(mmol/日)
体たんぱく
質蓄積量
(g/日)
妊娠中における
観察期間
中期の体たん
ぱく質蓄積量
(g/日)
後期の体たん
ぱく質蓄積量
(g/日)
37)
10
3.41
9.91
後期
-
9.91
38)
27
1.71
4.97
2.03
7.91
39)
22
2.02
5.87
2.40
9.35
40)
34
1.18
3.43
1.40
5.45
平均値
-
-
-
1.94
8.16
中期・後期
-
3-1-2-3 推奨量
これまでに報告されている窒素出納維持量には、研究者間で 10%から 40%程度の大きな幅が見られ
る。この変動幅の中には個人間変動のほか、個人内変動や、実験条件、実験誤差などの研究者による
変動も含まれている。19 の研究の対象者 235 人のデータを解析した結果によると、観察された変動の
40%は研究者間の変動であり、残りの 60%が各研究者内の変動であると報告されている 43)。また、同
一対象者で繰り返し測定された結果から、各研究者内の変動の 2/3 は個人内変動であり、1/3 が真の個
人間変動であり、その変動係数は 12%であった。しかし、変動曲線に偏りがあるので、変動係数を
12.5%とし、推奨量算定係数(1.25)を全ての年齢区分(乳児を除く)の推定平均必要量に乗じて、推
奨量を算定した。
(推奨量)=(推定平均必要量)×〔(推奨量算定係数(1+2×変動係数)〕
3-1-2-4 値の平滑化
前後の年齢区分の値を考慮して、値の平滑化を行った。具体的には、男性(18~29 歳)の推奨量を
前後の年齢区分の値に合わせた。男性(75 歳以上)の推定平均必要量及び推奨量を前の年齢区分の値
に合わせた。女性(75 歳以上)の推奨量を前の年齢区分の値に合わせた。
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