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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (99 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
出典情報 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》
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表3 指標アミノ酸酸化法を用いてたんぱく質維持必要量を測定した研究
参考文献
番号

年齢(歳)

性[特性]

対象者数

たんぱく質維持必要量
(平均値)
(g/ kg 体重/日)

15)

8.4 ± 1.4

男女

7

1.3

21)

21.1 ± 1.1

男性

10

0.88

21)

21.3 ± 1.1

女性

9

0.85

22)

21.6 ± 0.9

女性

20

0.91

20)

26.8 ± 5.7

男性

8

0.93

23)

男性:70.9 ± 5.8
女性:73.1 ± 5.0

男女

14

0.91

16)

71.3 ± 4.5

男性

6

0.94

19)

74.3 ± 7.4

女性

12

0.96

17)

82 ± 1

女性

6

0.85

18)

30.6 ± 3.9

妊婦(初期)

17

1.22

18)

30.3 ± 2.8

妊婦(後期)

19

1.52

3-1-2 推定平均必要量、推奨量の策定方法
3-1-2-1 基本的な考え方
たんぱく質の必要量(推定平均必要量)は、
(推定平均必要量)=(維持必要量)+(新生組織蓄積量(※小児と妊婦のみ))
と表される。
また、推奨量は、
(推奨量)=(推定平均必要量)×(推奨量算定係数)
と表される。
3-1-2-2 推定平均必要量
3-1-2-2-1 維持必要量
・良質な動物性たんぱく質における維持必要量
前述したように、アメリカ・カナダの食事摂取基準では 19 歳以上の全ての年齢区分において男女
ともにたんぱく質維持必要量(平均値)を 0.66 g/kg 体重/日としており 1)、2007 年に発表された
FAO/WHO/UNU によるたんぱく質必要量に関する報告でも同じ値を全年齢におけるたんぱく質維持
必要量として用いている 2)。また、ほぼ同様の値を用いて、イギリスは NRI を 3)、オーストラリアは
RDI を 4)定めている。さらに、前述のメタ・アナリシスでも、成人で 0.66 g/kg 体重/日 5)、小児で 0.67
g/kg 体重/日 6–12)と報告されている。
以上により、1 歳以上の全ての年齢区分に対して男女ともに、たんぱく質維持必要量を 0.66 g/ kg 体
重/日とすることとした。
ただし、窒素出納法は良質な動物性たんぱく質で行われ、その利用効率(消化率)は 100%と見積
もれる。したがって、この維持必要量は、良質な動物性たんぱく質における維持必要量であること
に留意が必要である。

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