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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (203 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
出典情報 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》
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5 活用に当たっての留意事項
推定平均必要量は、舌縁痛、口唇外縁痛が起こり、歯茎、口腔粘膜より出血 19,23)といった欠乏症を
回避する最小摂取量から求めた値ではない。体内飽和を意味すると考えられる摂取量から求めた値で
ある。したがって、前者に求められる最小摂取量よりもかなり大きな値である。活用に当たっては留
意が必要である。

6 今後の課題
赤血球グルタチオンレダクターゼ活性を用いて必要量を求める方法を確立し、この方法に基づいて
食事摂取基準を策定することが望まれる。そのための研究(日本人を対象とした観察研究及び介入研
究)の推進が急務である。
<参考資料>ビタミンB2 摂取量とビタミンB2 欠乏症の関連
ビタミンB2 摂取量が 0.55 mg/日となる食事を 15 人の健康な男性に 9~17 か月間にわたって食べさ
せた試験では、試験開始 4 か月以降に明らかな欠乏の症状が認められた 19)。また、ビタミンB2 摂取
量が 0.75~0.85 mg/日となる食事を 22 人の健康な男性に 2 年間にわたって食べさせた試験では、欠乏
の症状が現れたのは 1 名のみであった 19)。これらの結果より、ビタミンB2 摂取量が 0.55 mg/日(0.25
mg/1,000 kcal)以下となる食事が 2 か月以上続くとビタミンB2 欠乏の症状が起こる場合があり、約
0.8 mg/日(0.36 mg/1,000 kcal)以下となる食事でも数か月以上続くとビタミンB2 欠乏の症状が出現す
るおそれがある。これらの知見は、ビタミンB2 欠乏の発生を防ぐ上で 1 つの参考情報になると考え
られる。

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