「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (299 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html |
出典情報 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》 |
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ヘモグロビン中の鉄蓄積量(mg/日)=(参照体重(kg)×ヘモグロビン濃度増加量(g/L/年)
+体重増加量(kg/年)×ヘモグロビン濃度(g/L))×体重当たり血液量[0.075 L/kg]×ヘモ
グロビン中の鉄濃度[3.39 mg/g]÷365 日
なお、1~9 歳の性別及び年齢区分ごとの血液量は、1~11 歳の数値 9)より、体重(kg)と血液量(L)
との間の回帰式(男児:0.0753×体重-0.05、女児:0.0753×体重+0.01)を導いて推定した。血液中
のヘモグロビン濃度は、カナダの研究で示された年齢とヘモグロビン濃度との回帰式 10)により推定し
た。ヘモグロビン中の鉄濃度は 3.39 mg/g11)を用いた。
②非貯蔵性組織鉄の増加
非貯蔵性組織鉄の増加は以下の式から推定した。
体重当たり組織鉄重量(0.7 mg/kg)×年間体重増加量(kg/年)÷365(日)
③貯蔵鉄の増加
貯蔵鉄の増加分について、1~2 歳では総鉄蓄積量の 12%という報告がある 12)。そこで、6 か月か
ら 2 歳までは、貯蔵鉄の増加分が総鉄蓄積量(上述の 2 要因を含めた合計 3 要因)の 12%になるよう
に上記の 2 要因の値から推定した。そして、3 歳以後は、直線的に徐々に減少し、9 歳で 0(ゼロ)に
なると仮定した 12)。以上の算出結果を表2にまとめた。
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