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資料1-2-3-2   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (300 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html
出典情報 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》
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本例は、医薬品医療機器総合機構を通じて入手した薬剤師による副反応報告症例(厚生労働
省受付番号:v21127210)である。

基礎疾患に血友病 B を持ち、スギ花粉のアレルギ-歴あり。オルプロリクス静注用、シダキュ
アスギ花粉舌下錠、麻黄附子細辛湯エキス、アンブロキソール塩酸塩、メキタジンを服用
中。

日付不明

本剤 1 回目の接種。

2021/09/01 午前

本剤 2 回目の接種。同日オルプロリクス 4000U 投与あり。

2021/09/02 朝、発熱、息切れ出現。急性心筋炎が発現したと考える。

2021/09/03 昼頃、明らかな胸痛を自覚、他院へ搬送。心電図で 1、aVL で ST 上昇、3 で ST
低下あり。採血検査で心筋バイオマーカーの上昇あり。精査目的で当院へ救急搬送、入院。
来院時、胸痛は残存。BP(収縮期)100-160mmHg、HR80 台、SpO2 98%(room)、血液検査で
21744

心筋炎

CK1238mU/L と ECG 側壁、前壁誘導で ST 上昇、3、aVF で ST 低下。UCG:eyeball EF30%程度、
基部下壁はアキネシス。明らかな心嚢液はなし。A ライン挿入、ICU 管理へ。栄養は、絶食、
補液管理となる。

2021/09/04

UCG:eyeball EF40%程度。ECG で著変なし。血液検査で CK(同日 1 回目):

2689 mU/L から CK(2 回目):2216mU/L となりピークアウトしたものと判断された。胸痛に
対してはアセトアミノフェン(内服、点滴)で対応。食事再開。

2021/09/05

BP112/58mmHg、HR75-85、SpO2 100%(O2:2L)。ECG:V4-6 の ST は基線側へ移

行 LI 1mm 程度となり、1、aVF で ST 自体は基線へ戻り陰性 T 波へ変化。UCG:EF 不変、心嚢
液なし、右室拡大が目立つ。

2021/09/06

UCG:eyeball EF40-50%、MR mild、IVC 径 10mm、RC+。血液検査では、CK ほぼ

基準値まで低下。胸痛は軽快。食事摂取許可のため補液終了。経過良好、A ライン抜去一し般
病棟へ転棟。

2021/09/07 胸痛は消失。BP104/58mmHg、HR62、SpO2 98%(room)、心雑音なし。

2021/09/09

BP105/59mmHg、HR64、SpO2 99%(room)、血液検査で CK 基準値まで低下。MRI

T2 で下壁や中隔に高信号、同部位に遅延造影あり。FIXu4.8%と低下あり、血液内科医師より
オルプロリクス 4000U 投与指示あり。

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