よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2-3-2   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (785 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html
出典情報 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ない巨核球の増加を認め、免疫性血小板減少症と診断した。同時に Alb 2.1g/dL、Cr
1.75mg/dL、尿蛋白 11.4g/gCr のネフローゼ症候群を認めた。第 3 病日 PSL 1mg/kg/day 開始
し、第 4 病日から elthrombopag 12.5mg/day 併用した。連日の血小板輸血に不応で第 7 病日
まで血小板数 0.2-0.5 万/μL で経過したが、第 8 病日以降 Plt 数回復し、第 18 病日
elthrombopag 終了した。口唇の痺れは入院時に軽快し、両手の痺れは PSL 開始 5 日で軽快し
た。頭皮・ 顔面のそう痒を伴う発赤疹は PSL 開始 4 日で軽快した。X+2 月 6 日腎生検施行、
膜性腎症と診断された。PSL 抵抗性で CSA 併用治療中である。

追跡調査予定あり。
本例は、「第 676 回

日本内科学会関東地方会」で発表された症例であり、商品名が特定さ

れていないため、自社製品相当として報告するものである。

同文献から他に 1 例報告されている。

【症例 1】19 歳、男性【主訴】安静時胸痛【現病歴】X 年 Y 月 Z-3 日に 2 回目の COVID-19
23267

心筋炎

mRNA ワクチン(商品名不明)を接種後 38℃台の発熱があり、Y 月 Z 日に胸痛を自覚し当院発
熱外来を受診したところ、心電図で広範囲の ST 上昇と、血液検査ではトロポニン I
1279.1pg/mL と上昇を認めたことから、急性心筋炎を疑われ緊急入院となった。心エコーと冠
動脈 CT で心機能と冠動脈に異常を認めなかった。心筋逸脱酵素は CK 580U/L、CK-MB
21.6ng/mL でピークアウトし、胸痛、心電図変化も改善した。

追跡調査予定あり。
本例は、「第 676 回

日本内科学会関東地方会」で発表された症例である。

67 歳、男性【主訴】複視、眼瞼下垂、首下がり【経過】7 月中旬に本剤の 2 回目の接種を行
った。その 6 日後より複視が出現、その後日内変動を伴う眼瞼下垂、首下がり、両上肢拳上
23268

重症筋無

困難も出現したため 8 月上旬に当院脳神経内科初診となった。診察では易疲労性が明らかで

力症

あり重症筋無力症疑いで同日入院となった。入院直後、トイレで体動困難、呼吸困難となり
挿管・ 人工呼吸器管理となった。挿管直前に施行できた塩酸エドロホニウム試験では著明な
呼吸状態の改善を認めた。入院時採血で、抗 AchR 抗体 32.5nmol/L と陽性であることが後日
判明した。胸部 CT では胸腺腫は認めなかった。単純血漿交換を計 6 回施行、mPSL パルス療法
施行後 PSL 15mg まで漸増し、第 13 病日に抜管できた。症状改善が不十分であったため、第
21 病日より IVIg(0.4g/kg/日、5 日間)施行、シクロスポリン内服を開始し、症状改善した
ため第 37 病日に退院となった。

785