よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2-3-2   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (725 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html
出典情報 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

心室中隔の心内膜心筋生検(EMB)にて、主に心筋細胞壊死に隣接しない少数の T 細胞と混合
したマクロファージから成る軽度の間質炎症性浸潤の組織学的所見を認めた。好酸球は存在
しないか、まれにしか認められなかった。CD68 マクロファージは大量であった。ヒト白血球
抗原(HLA)-DR 抗原は他の非心筋炎症例と比較して、毛細管内皮細胞及び間質浸潤細胞でび
まん性に陽性であった。CD3-T リンパ球は陽性で 7-14 個/mm^2。

日付不明、体温:摂氏 38 度(高温)。摂氏 38 度の高熱であった(ワクチン接種から1日以
内の入院前)。

日付不明、駆出率:60 %。左室駆出率は 60%であった。

日付不明、心電図: I、III、aVF、V2 誘導で ST 上昇を伴う洞調律。心電図にて II、III、
aVF、V2-6 誘導で ST 上昇を伴う洞調律を認めた。

日付不明、組織学的検査:リンパ球性炎症細胞亜型。炎症細胞亜型はリンパ球性と報告され
た。間質性線維症は軽度、置換性線維形成は認められなかった、心内膜下線維症は中等度-重
症。軽度の間質性炎症及び心内膜炎を認めた。

日付不明、免疫組織化学的検査:テネイシン-C(TN-C)。TN-C の免疫組織化学的発現が心内
膜(下)において、また部分的に間質において認められた。

日付不明、心臓磁気共鳴画像(CMR):非虚血性分布パターン陽性。CMR は、患者 2 におい
て、T2 強調画像上の局所的 T2 高信号、T2 マッピング上の T2 緩和時間の軽度延長、T1 強調画
像上(+ガドリニウム)の早期ガドリニウム増強(EGE)の上昇、T1 マッピング上の天然 T1
値高値(1,323 ms)、細胞外容積の増加(33.7%)及び LV の基底から中央下外側区域におけ
る心内膜心筋領域を伴う非虚血性 EGE 陽性を認めた。

日付不明、複数病原体ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査:ウイルスゲノム検出なし。マルチ
ウイルスリアルタイム PCR システムでは EMB 検体全ての心筋で重症急性呼吸器症候群コロナ
ウイルス 2(SARS-CoV-2)を含むウイルスゲノム検出されなかった。

日付不明、SARS-CoV-2 検査:陰性(陰性)。入院時、鼻咽頭ポリメラーゼ連鎖反応は陰性で
あった。

日付不明、トロポニン T(不明-0.014 ng/mL 未満):0.49 ng/mL(高値)。心筋トロポニン T
ピーク値は 0.49 ng/mL 及び正常(正常)。1 ヵ月の追跡調査時、血清トロポニン T は正常範
囲内であった。

報告者は、免疫性心筋炎(免疫性心筋炎)と mRNA-1273(COVID 19 ワクチンモデルナ)(不
明)とは関連性ありと判断した。

725