本例は、医薬品医療機器総合機構を通じて入手した医師による副反応報告症例（厚生労働省
受付番号：v2210001125）である。

独居で認知症の無い被接種者。

2021/06/29

SARS-CoV-2（コミナティ筋注）1 回目接種。

2021/07/20

SARS-CoV-2（コミナティ筋注）2 回目接種。

シェーグ
レン症候
群;
2021/11 当院尿検査で尿蛋白陰性。
十二指腸

ネフロー
ゼ症候
群;

全身性エ
リテマト
23078

ーデス;

脳炎;

脳症;

認知障害

潰瘍;

2022/01/27 普段と変わりなし。

大動脈

2022/03/05 本剤 3 回目接種。

瘤;
2022/3 全身性エリテマトーデスが発現。
子宮脱;
2022/03/16 認知機能障害、脳炎・ 脳症、ネフローゼ症候群が発現。何度も同じことを聞
浮動性め

く、眼鏡などなくして探す、曜日感覚がなくカレンダーをじっと見ている、トイレの水を流

まい;

さず尿・ 便失禁することに気付いた。食事を作るが生活に気力がなくなり、着物の着付け、
計算や伝票記載、携帯電話の操作が出来なくなった。

皮膚嚢
腫;

2022/03/25 外で転倒し、杖を借りた。自動車自損事故を繰り返したため、免許返納。

結腸直腸

2022/03/28 神経内科を受診。検査や入院を拒否し帰宅。

腺腫;
2022/03/30 歩けなくなる。
頚椎部脊
髄損傷;

2022/04/01 不安が強く、救急搬送。入院。

頭部下垂

日付不明

症候群

局在所見なく脳 MRI でも中枢神経系病変がはっきりしなった。電解質異常、肝腎障害なく、

認知機能障害に関して、呼吸、循環不全、血糖異常はなかった。神経学的診察に

入院して薬剤を管理しても変わらなかった。梅毒定性 RPR 陽性で神経梅毒を疑ったが、定量
RPR、髄液トレポネーマ抗体も陰性。CMV IgM 抗体上昇から腎障害も合わせてサイトメガロウ
イルス脳炎も疑ったが、CMV 抗原検出から血中に感染細胞なく、髄液 CMV も検出できず診断で
きなかった。精神症状、尿蛋白、抗核抗体、抗 ds-DNA 抗体、抗リン脂質抗体、低補体など臨
床、免疫項目を有し、全身性エリテマトーデスと診断。脳脊髄液や脳画像で他疾患を示唆す
る所見なく、全身性エリテマトーデスに伴う神経精神症状と判断。蛋白尿に関して、ループ
ス腎炎を想定。ネフローゼ症候群に至っていた。サイトメガロウイルス感染症もないと判断
して、メチルプレドニゾロン大量静注療法とプレドニゾロン 50 mg/日を継続。

656