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資料1-2-3-2   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (523 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html
出典情報 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》
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本例は、「第 673 回

日本内科学会関東地方会」で発表された症例であり、商品名が特定さ

れていないため、自社製品相当として報告するものである。

89 歳、女性。【主訴】構音障害【現病歴】X-12 日に COVID-19 mRNA ワクチン(商品名不明)
の 1 回目接種を受け、翌日より右眼瞼下垂、歩行時の右側偏倚、構音嚥下障害、左下肢温痛
覚障害が経時的に出現、X 日に入院した。神経所見の多くは右 Wallenberg 症候群に該当した
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脳幹脳炎

が、右外転麻痺を認めこれは延髄外側障害では説明困難だった。COVID-19 ワクチンによる脳
幹脳炎を疑い、大量免疫グロプリン療法を実施したところ歩行時の軽度動揺以外の神経症候
が改善した。X+7 日の頭部 MRI では右延髄外側の明瞭な DWI/FLAIR 高信号、右橋内側部の淡い
FLAIR 高信号を認めた。右延髄病変は虚血性変化の可能性も否定できないが、複数の血管支配
域にまたがる異常信号や可逆性の症候は脳幹脳炎を強く示唆すると判断した。

報告者の協力が得られず、追跡調査不能。
本例は、「第 673 回

日本内科学会関東地方会」で発表された症例である。

27 歳、男性。来院 5 日前に本剤の 2 回目の接種を行った。来院 4 日前より発熱を認め、来院
1 日前の夜間に胸痛と動悸を認めたため当院救急外来を受診した。来院時体温 38.1℃、血圧
110/64mmHg、脈拍数 110 回/分、SpO2 98%(室内気)であり、心電図で aVR を除く誘導で下に
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心筋炎

トツの ST 上昇と PR の基線の低下、血液検査にてトロポニンI 16,575.4pg/mL、CK 670U/L、
CK-MB 37.4ng/mL と上昇を認めたことから、コロナワクチン接種後心筋炎疑いで入院となっ
た。心エコーでは、心嚢液の貯留や asynergy は認めなかったものの、入院後の心臓 MRI にて
後側壁尖部寄り、中間層に異常信号・ 遅延造影効果を認めたことから心筋炎の診断となっ
た。NSAIDs とコルヒチンの内服により症状改善し、第 8 病日に退院となった。

報告者の協力が得られず、追跡調査不能。

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