資料1-2-3-2 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (449 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html |
出典情報 | 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》 |
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受付番号:v21131460)である。
2022/01/13 医師より追加情報を入手し、その後「第 25 回
総会
第 38 回
国際心臓研究学会日本部会総会 第 57 回
総会
第 43 回
心筋生検研究会学術集会 第 29 回
「第 86 回
日本心血管内分泌代謝学会学術
高血圧関連疾患モデル学会学術
日本血管生物医学会学術集会」及び
日本循環器学会学術集会」で発表され、「日本内分泌学会雑誌,97(5):
2021」に掲載された症例である。
日付不明
本剤 1 回目の接種。
2021/08/02 本剤 2 回目の接種。
2021/08/23 突然の左上肢巧緻運動障害が出現。その頃から心窩部痛と呼吸困難を認め、心
筋炎が発現した。
2021/08/27 左下肢脱力が出現。
心筋炎;
22306
脳梗塞
2021/08/28 左下肢知覚異常及び不全麻痺が出現し、近医の脳神経外科を受診。頭部 MRI で
右大脳半球、左後頭葉に散在性脳梗塞を認める。脳梗塞で当科脳神経外科に入院。心筋炎関
連のウイルスペア血清提出し、有意な上昇なし。入院時の血液生化学検査では CK 87 U/L、
CK-MB 6 U/L、CRP 8.28 mg/dL、D ダイマー 19.97 mcg/mL、高感度トロポニン T 0.682
ng/mL、NT-proBNP 395 pg/mL。心筋逸脱酵素(CK/CK-MB)は正常範囲内だが、高感度トロポ
ニン T、NT-proBNP は上昇し、何らかの心筋障害が示唆された。心電図検査では 3、aVF 誘導
で非特異的な T 波異常を認めた。
2021/08/30 心原性脳塞栓が疑われ、トロポニン T 高値で当科紹介。経胸壁心臓超音波検査
で左室駆出率は 72%と保たれていたが全周性に心嚢液貯留を認めた。このため急性心筋炎を強
く疑った。問診の結果、時系列から本剤関連心筋炎の可能性が考えられた。
2021/08/31 右心カテーテルで特記所見なし。冠動脈造影検査実施し、冠動脈の有意狭窄は
なかった。右室中隔側から心内膜心筋生検を施行し、単核球浸潤あり、免疫染色で CD4>8 の
所見あり。血液検査実施し、トロポニン T 0.415 ng/mL。
2021/09/01 循環器内科転科。光学顕微鏡でリンパ球主体の種々の炎症細胞浸潤を認めたが
集簇は著しくなく、変性した心筋細胞を認め心筋炎として極期は過ぎており、血行動態破綻
もないため副腎皮質ステロイドの使用は見送った。経過観察で対応。
2021/09/03 心臓 MRI 実施。両心室の心外膜側及び心尖部寄りの心室中隔で斑状の遅延造影
を認め、心筋炎として矛盾はなかった。血液検査実施し、トロポニン T 0.179 ng/mL。
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