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資料1-2-3-2   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (803 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html
出典情報 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》
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末梢神経障害、左の手の甲のかゆみの転帰は、未回復。

追跡調査予定あり。

本例は、「Pediatric Nephrology,37(7):2022」に掲載された症例であり、商品名が特定
されていないため、自社製品相当として報告するものである。

同文献から他に 1 例報告されている。

Immunoglobulin A nephropathy については、企業により重篤と判断された。

症例 1

患者は無症候性血尿のフォロー中、COVID-19 ワクチン接種後(製品名不明)に免疫グロブリ
血尿;
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IgA腎


ン A 腎症(IgAN)を発症した。16 歳男性患者は、学校の尿検査で潜血尿を指摘された。無症
候性血尿(RBC: 50-100/HPF)と診断され、2 年間当院で定期外来通院を行った。母親も IgAN

IgA腎

の診断を受けていた。2 回目接種の翌日、発熱及び肉眼的血尿を発症した。ワクチン接種後 3



日目、肉眼的血尿は回復。ワクチン接種後 6 日目、血清クレアチン 1.1 mg/dL 及び尿蛋白値
0.28 g/g クレアチニンであった。前回は、ワクチン接種後 20 日目に 1.26 mg/dL まで上昇し
た。腎生検の結果、メサンギウム細胞及び細胞半月体のわずかな増殖を伴う IgAN と診断され
た(Oxford Score: M0E1S0T0C1)。ワクチン接種後 35 日目より 2 週間連続で pulse
methylprednisolone 1 g を 3 日連続投与し、その後 prednisolone 60 mg を 2 日おきに投与し
た。ワクチン接種後 55 日目、血清クレアチニンは 1.29 mg/dL と改善不良であった。そのた
め、azathioprine に加え、prednisolone の 4 週間連日投与を実施した。その後、
prednisolone は 60 mg 隔日投与に減量し、維持用量の 30 mg 隔日投与まで漸減した。ワクチ
ン接種後 3 ヵ月現在、血清クレアチニンは 1.05 mg/dL まで低下している。

追跡調査予定あり。

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