資料1-2-3-2 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (604 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html |
出典情報 | 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》 |
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見:elasomeran の投与後事象が発現し、時間的に関連性あり。
上記に統合された最新の追加情報は以下の通り:2022/03/17:2022/03/18 に安全性部門が入
手した追加情報は、SARA チームから入手した FTA の電子メールであり、重要な情報が含まれ
ている。報告者情報、文献情報、病歴、臨床検査データ及び事象詳細の更新。
本例は、「第 25 回 日本心血管内分泌代謝学会学術総会
第 38 回
国際心臓研究学会日本
部会総会
第 43 回
心筋生検研究会学術集
会
第 57 回 高血圧関連疾患モデル学会学術総会
第 29 回
日本血管生物医学会学術集会」及び「第 86 回
日本循環器学会学術集会」で
発表された症例であり、「日本内分泌学会雑誌,97(5):2021」に掲載された症例である。
完全房室
本例は、商品名が特定されていないため、自社製品相当として報告するものである。
ブロッ
ク;
22889
心原性シ
ョック;
心筋炎
症例は 60 歳女性。2 回目の COVID-19 messenger RNA ワクチン(商品名不明)接種後 4 日目に
発熱、呼吸困難感を認め、前医受診した。心電図で I、aVL、V2、V3 誘導で ST 上昇、トロポ
ニン I 高値(64,203pg/mL)を認め、緊急で冠動脈造影を施行するも狭窄なく、心筋炎の診断
で入院となった。入院 3 日目に、完全房室ブロック、心原性ショックとなり、一時的ペース
メーカー挿入し当院転院した。当院転院時、収縮期血圧 72mmHg、末梢冷感著明で、経胸壁心
エコーでは左室駆出率(LVEF)25%と低下を認めた。循環不全を呈しており、ImpellaCP を挿
入、同時に心筋生検を施行した。心筋生検では、リンパ球を主体とする著明な炎症細胞浸
潤、心筋壊死を認め、劇症型心筋炎と診断した。SARS-CoV-2 PCR は陰性で、エンテロウイル
ス、インフルエンザウイルス、サイトメガロウイルスも血清学的に陰性であった。ステロイ
ドパルス、免疫グロブリンも投与したが、転院翌日には循環不全が進行し、気管内挿管、V-A
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