資料1-2-3-2 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (495 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html |
出典情報 | 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
非結核性抗酸菌症学会・ 日本サルコイドー
シス/肉芽腫性疾患学会九州支部秋季学術講演会」で発表された症例であり、商品名が特定さ
れていないため、自社製品相当として報告するものである。
急性呼吸不全及び血小板減少症は企業により重篤と判断された。
症例は 90 歳代男性。X 年 4 月 15 日微熱と痰がらみ咳のため、当院を受診。誤嚥に伴う肺炎
で、翌 16 日入院となった。抗菌剤治療にて軽快し、施設入所待機中であった。
急性呼吸
不全;
22467
血小板減
少症
誤嚥性肺
炎
X 年 6 月 3 日 mRNA COVID-19 ワクチン(商品名不明)の初回接種を実施。翌 4 日 38℃台の発
熱が出現し、検査では WBC 11,000/μL、血小板 17.4 万/μL、CRP 15.2mg/dL(以下単位略)
で白血球増多と炎症反応亢進を認めた。肺炎を考慮し、抗菌剤点滴 CTRX 2g/日を開始。接種
3 日目の 5 日には酸素化低下(室内気 SpO2 89%)を認め、発熱も持続した。動脈血検査(酸
素 3L 下)では PaO2 51Torr、PaCO2 35.1Torr と急性呼吸不全状態を示し、7 日の検査では
WBC 5,000、血小板 6.4 万、CRP 16.6 と血小板減少を認め、FDP(15μg/mL)及び D ダイマー
(13.3μg/mL)が上昇し、AT-III(37%)が低下していた。血小板は 8 日 5 万、10 日 2.5 万に
減少し、血小板輸血を実施。非感染性炎症を考慮し、7 日から mPSL 125mg/日を計 4 日間投与
し、その後は漸減し 17 日まで連日投与した。FOY 1,000mg/日を途中より併用した。6 月 24 日
WBC 5,600、血小板 17 万、CRP 1.3 に回復した。
報告者の協力が得られず、追跡調査不能。
本例は、「第 51 回 日本皮膚免疫アレルギー学会総会学術大会」で発表された症例であり、
商品名が特定されていないため、自社製品相当として報告するものである。
微小血栓は企業により重篤と判断された。
22468
血栓症
症例 2:55 歳女性。1 回目の COVID-19 mRNA ワクチン(商品名不明)接種 2 日後、顔面を除く
全身にそう痒を伴う紅斑、丘疹が出現。組織では表皮内にリンパ球、組織球、ランゲルハン
ス細胞が集簇する小膿瘍があり、真皮上層では微小血栓がみられた。採血では PT のみ延長。
報告者の協力が得られず、追跡調査不能。
495