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資料1-2-3-2   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (710 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html
出典情報 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》
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胸部不快感で救急科に行った。病歴は高血圧でした。典型的な胸痛、新たな心嚢液貯留、心
膜摩擦音、および ECG の変化(広範にて ST 部分の上昇)を示し、急性心膜炎と診断された。
全身状態は良好で、アスピリン 300mg を 1 日 3 回処方した。胸痛は約 10 日で消失し、ECG の
ST 部分の上昇は正常に変化した。2 回目のワクチン接種を行うかを決めるのは困難であった
が、患者は 2 回目のワクチン接種を強く希望した。幸いに、心膜炎の再発は発生していな
い。

追跡調査予定あり。
本例は、「第 86 回 日本循環器学会学術集会」で発表された症例である。

Acute myocarditis は企業により重篤と判断された。

以前は健全であった 22 歳の日本人男性が 2 日間発熱し、その後本剤接種 3 日後に鈍い胸痛の
為、当救急科に移送された。患者は発熱用解熱剤を服用しても症状が改善することはなく胸
痛が悪化した為、救急車を呼んだ。心電図では V1-V6 において高い T 波を示した。血液検査
23201

心筋炎

ではトロポニン I 濃度が 1.09 ng/mL、WBC カウントが 7,800/mcL、CRP が 1.58 mg/dL が示さ
れた。新型コロナウイルス感染の PCR 検査は陰性であった。胸部 X 線は無傷であった。経胸
壁心エコー像による左心室駆出率(LVEF)は正常値の 68%であり、重大な弁疾患や心嚢液貯留
は見つからなかった。2日目に患者の症状は無くなり、トロポニン I と CRP はそれぞれ改善
した。10 日目に実施された心臓 MRI は、左心室壁の外側セグメントにおける心外膜下後期ガ
ドリニウム増強及び T2 強調画像上の限局性心筋浮腫を伴う LVEF の正常を明らかにし、心筋
炎の基準を満たした。

追跡調査予定あり。
本例は、「第 86 回 日本循環器学会学術集会」で発表された症例であり、商品名が特定され
ていないため、自社製品相当として報告するものである。

23202

心筋心膜

27 歳の男性が胸痛を主訴に ED を訪れた。これまで生涯健康であった。3 日前に 2 回目の



SARS-CoV-2mRNA ワクチン(商品名不明)の注射を受け、翌日 38 度発熱した。翌日、体温は正
常値まで下がったが、首に胸痛の痛みが広がった。到着時、バイタルサインは安定してお
り、心電図は下壁及び後部誘導の ST 上昇を示した。血液検査にて CK と Trop-T レベルの上昇
を示した。心臓カテーテル検査が直ちに実施された。CAG では重要な狭窄は示されず、LVG は
前壁の運動低下を示した。診断は急性心筋心膜炎であり、たこつぼ心筋症は主要な鑑別疾患
であった。臨床経過は良好で翌日症状は消失し入院 7 日後に退院した。入院 5 日目に心臓 MRI

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