資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1008 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html |
出典情報 | 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》 |
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頭部磁気共鳴画像:(2022/03/10)異常なし。
頸部磁気共鳴画像:(2022/03/10)C4-7 の T2 高信号が認められた。注
記:脊髄炎と診断された
腫瘍マーカー検査:(2022/03/10)陰性。
視神経脊髄炎スペクトラム障害、抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖
蛋白抗体関連疾患、脊髄炎に対して治療的な処置がとられた。
臨床経過:原疾患または合併症は帯状疱疹であった。
2022/03/08、患者は BNT162B2(コミナティ、注射液、0.3ml、筋肉内)
の 3 回目のワクチン接種を受けた。
2022/03/10、MOG 抗体関連の視神経脊髄炎が出現し、報告医師は、事象
を非重篤とした。
有害事象後の本剤の投与は中止された(報告のとおり)。
報告医師は、本事象と BNT162B2 間の因果関係の可能性は小とした。
2022/03/18、事象の転帰は回復した。
2022/03/08、78 歳男性患者は他施設にて 3 回目の Pfizer Covid ワクチ
ン(CMT)を接種した。接種 2 日後から両手指のしびれと脱力、右腹部
の感覚鈍麻を自覚し当院に来院し、諸検査を実施した。
頭部MRIに異常はなかった。頸部MRIで C4-7 の T2 高信号を認め
脊髄炎と診断された。各種自己抗体や腫瘍マーカーなどは陰性だった
が AQP は陰性で、MOG 陽性であり MOG 抗体関連の視神経脊髄炎と診断さ
れた。血漿交換、ステロイドパルスと後療法、IVIg 施行により一定の
改善を得てリハビリ施設に 1 ヵ月後に転院した。
約 2 ヵ月後、報告病院にて再検実施後 MOG 抗体陰性を確認した。医師
の意見としては、帯状疱疹の病歴があり、必ずしも CMT の因果関係は
ないとは言えない疑いがある。
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