よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1283 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

浸潤(固有層にリンパ球と好酸球を含む)ならびに軽度の陰窩構造変
化がみられた。

S 状結腸では、リンパ球や好酸球を伴う重度の炎症性浸潤細胞ととも
に、上皮の広範な消失と炎症性肉芽組織に置換された浸食がみられ
た。

血管炎は認められなかったが、炎症性肉芽組織内に血管の増殖と内皮
の腫脹がみられた。サイトメガロウイルスの免疫組織化学的検査は陰
性であった。これらの慢性炎症性変化の急性増悪は活動性潰瘍性大腸
炎(UC)を否定するものではなかった。

副腎皮質ステロイド投与前に糸球体血尿は自然消失していたが、IgAV
腎炎や ANCA 関連糸球体腎炎の有無を評価するため、副腎皮質ステロイ
ド投与 9 日後に腎生検を施行した。

腎生検の結果、58 糸球体の軽微な糸球体異常が認められ、尿細管間質
性病変は認めなかった。糸球体 2 個に 5 個の多核白血球が、糸球体 8
個に多核白血球が 1-3 個含まれていた。グループ内に赤血球が一部の
尿細管内腔に認められた。免疫蛍光法では免疫反応物質の沈着はな
く、電子顕微鏡でも電子密度の高い沈着はなかった。糸球体基底膜の
厚さは、電子顕微鏡で 250〜
350nm と正常範囲内であった。

血管炎に関連する症状や検査所見を注意深く観察しながら、プレドニ
ゾロンを漸減する計画で退院となった。

CRP 値および尿検査は正常、心電図も正常化していたが、PR3-ANCA 力
価は高値を維持しており PR3-ANCA は ANCA 関連血管炎と関連しない可
能性が示唆された。

副腎皮質ステロイド治療後 4.5 カ月後のフォローアップでプレドニゾ
ロンを 12.5 mg/日に漸減したところ、再び下痢と腹痛を訴えた。

大腸生検を伴う大腸内視鏡検査を繰り返し行い、再び非特異的大腸炎
を認めた。しかし、その後、血便を認めた。そのため、UC の可能性が
あると診断し、5-アミノサリチル酸の投与を開始した。PR3-ANCA 力価
は 200U/mL 程度で推移していたが、抗カルジオリピン抗体価は徐々に
正常化した。

修正:本追加情報は、以前報告した情報を修正するために提出されて

1283