資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (73 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html |
出典情報 | 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》 |
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あった:
前日の失神が急性冠症候群(ACS)の徴候であれば、接種前から予兆が
出ており、ワクチンと死亡との間に因果関係は限りなく低いと考え
た。医師は、事象用語の最終診断を急性冠症候群疑いと評価した。
事象の発現は 2021/09/23 14:00 頃(推定)であり、転帰は 2021/09/23
に死亡であった。
医師は本事象を重篤(死亡)と分類し、前日の失神も関連症状と疑わ
れるため、本事象の急性冠症候群疑いと BNT162b2 の因果関係を関連な
しと評価した。
他要因(他の疾患等)の可能性は以下のとおり報告された:
2006 年に胸部不快感を訴え、入院した(カテーテル検査で異常を認め
なかった)。ワクチン接種前日(2021/09/22)に、デスクワーク中、
失神、痙攣があった(近医受診し、心電図で異常なし)。解剖所見
で、冠動脈に狭窄や血栓を認めなかったが、陳旧性心筋梗塞を複数認
め、左室壁に虚血性変化を認めた。以上より、急性冠症候群(冠攣縮
性)が疑われた。
組織学検査で、不整脈原性右室心筋症の所見を認め、死因を不整脈原
性右室心筋症と改めた。
報告医師の意見は、以下の通りであった:
解剖では冠動脈に狭窄や血栓を認めなかったが、左室前壁、後壁、中
隔に陳旧性心筋梗塞による線維化と心筋の菲薄化を認めた。また、
2,3,5-トリフェニル・テトラゾリウム・クロライド(TTC)染色で左室
側壁の染色性が悪く、同部位の虚血が疑われた。前日の意識消失のエ
ピソードと併せ、急性冠症候群(冠攣縮性)が疑われた。病態から、
ワクチンと本事象との因果関係は関連が低いと考えるも、ワクチン接
種から 5 時間後と短時間で急死しているため、報告とした。
組織学検査で不整脈原性右室心筋症の所見を認め、死因を不整脈原性
右室心筋症と改めた。本症は若年者の心臓性突然死の原因の一つとし
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