資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1472 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html |
出典情報 | 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》 |
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系細胞は CD20、CD79a、bcl-2 に対して陽性であり、CD3、CD5、CD10、
bcl-6、MUM1、サイクリン D、IgA、IgG、IgM に対して陰性であった。
フローサイトメトリーでは、腫瘍細胞は CD19、CD20、CD22、cyCD79a
に対して陽性であり、CD5、CD10、CD11c、CD23、CD25、CD103 に対して
陰性であった。免疫グロブリンカッパ軽鎖制限が検出された(カッ
パ:ラムダ比、24:1)。このため、右側頭腫瘤はルガーノ分類(10)
に従い、MZL(粘膜関連リンパ組織の節外縁帯リンパ腫または結節性縁
辺帯リンパ腫)ステージ IIE の亜型と診断された。患者に慎重な観察
または化学療法が提案された。
患者はリンパ腫の治療よりも慎重な経過観察を希望し、現在は外来で
毎月経過観察中である。眼鏡のかけにくさ以外の症状はなく、肝臓、
腎臓、骨髄の機能異常もなかったため、治療による副作用のリスクを
回避するため、リンパ腫の注意深い経過観察が勧められた。最終追跡
調査時に 70.0x20.0mm あった右側頭腫瘤の大きさに初回接種後 10 ヶ月
間、有意な変化は認められなかった。
本症例では、初診時の CT で COVID-19 ワクチン接種部位の反対側の右
耳下腺、顎下腺、頸部、鎖骨上窩領域に 14 個のリンパ節腫脹が認めら
れた。腫瘤は 28.5x5.7mm で、最大リンパ節の直径は CT で 7.5mm、超音
波検査で 10.2mm であった。このため、リンパ節腫脹の数や位置、腫瘤
の大きさはワクチンと関連した頸部リンパ節症に対し非典型的であ
り、悪性疾患を疑い、さらに検査を行う一因となった。
追加情報(2022/08/24):本報告は、以下の文献の情報源についての
文献報告である:"Rapid progression of marginal zone B-cell
lymphoma after COVID-19 vaccination (BNT162b2): A case report",
Frontiers in Medicine, 2022; Vol:9,
DOI:10.3389/fmed.2022.963393.
本報告は文献の受領に基づく追加報告である;同書で確認された追加
情報を含め、本件を更新したものである。文献で確認された追加情報
を含め、本症例が更新された。
更新情報は以下を含む:報告者情報、文献情報、患者データ(年齢、
性別)、病歴、検査データ、被疑薬データ(投与回数)、追加情報、
新事象(頸部リンパ節腫脹)。
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