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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (948 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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SARS-CoV-2 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査は入院時陽性で
あった、しかし、SARS-CoV-2 のサイクル閾値(Ct 値)が 35 超で
あったことから、主要な病因はSARS-CoV-2 ではないようであっ
た。

入院翌日の気管支肺胞洗浄検査(BAL)では、好中球 18%、リンパ球
41%、および好酸球 6.5%であった。

BAL 液培養では、細菌感染の所見なしであった。

患者が以前に撮った(6 ヵ月前)腹部 CT では、両下葉で胸膜下網状組
織を示した。これは、間質性肺疾患(ILD)の一定の評価法によると、
原因のない既存の線維症変化または間質性肺異常を示唆している。さ
らに、ワクチン接種前の HRCT では、COVID−19に起因した残存
する胸膜下統合と網状組織を示し、肺線維症を示唆した(図 1C)。

急激に悪化した(AE)ILD(AE-ILD)と診断し、副腎皮質ステロイド
(メチルプレドニゾロン 1000mg/日で 3 日間を 2 サイクル投与後、メチ
ルプレドニゾロン 1mg/kg/日から 10mg/日のプレドニゾロンを 30 日間
にわたって漸減投与)とタクロリムスの併用療法にて加療した。

入院 8 日目、患者の呼吸状態は改善しており、安静時においては酸素
投与を必要としなかった。

入院時、患者の HRCT 上で認められた広範囲にわたる GGO は、下葉に残
存する胸膜下網状組織とともに改善した。

我々が知り得る限りにおいて、これらはCOVID−19から回復直
後にSARS−CoV−2ワクチン接種を受けたポストCOVID−
19患者における急性呼吸不全および症状悪化を記述する最初の症例
報告である。

結論として、これらの症例報告は、SARS−CoV−2ワクチン接
種と ILD の間の潜在的関係を強調するものである。

これ以上の再調査は不要である。これ以上の追加情報は期待できな
い。

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