資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (446 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html |
出典情報 | 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》 |
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臨床症状/所見を説明可能なその他の疾患が否定できない。急性肺炎
(自己免疫機序)が先行した結果、高度炎症で二次的に心機能が低下
した可能性が考えられる。
患者には、心不全、または駆出率低値歴、基礎疾患としての自己免疫
疾患、および心血管疾患歴はなかった。患者は肥満であった。患者が
精力的な身体活動をしたかどうかは不明であった。その他の詳細:慢
性腎臓病(G5; 透析導入時期を検討中であった。)
報告医師は、事象を重篤(死亡および 2022/02/19 から 2022/02/20 ま
で集中治療室への入院)と分類し、事象と BNT162b2 は関連ありと評価
した。事象「肺炎、心筋炎、高拍出性心不全、慢性腎臓病、心不全と
間質性肺疾患」は、病院の受診および集中治療室入室を必要とした。
他要因(他の疾患等)の可能性は、敗血症(細菌/ウイルスによる急性
肺炎)であった。
報告医師の意見は以下の通り:
重度の慢性腎不全を背景に、何らかの高度炎症が加わったことで心
臓、肺を含めた多臓器不全に陥り、死亡した。
炎症の誘因は何らかの感染の可能性もあるが、経過から COVID-19 ワク
チンの副反応を最も疑われた。
当院来院後 1 日以内に亡くなられ、解剖を含めた組織診断がなく、炎
症の首座は「不明」として報告された。
医師のコメント(死因およびワクチン接種と死亡との因果関係に対す
る考察)は以下の通りである:
多臓器にわたる障害が進行した時点で患者は来院しており、端緒の判
断は困難。直接死因は肺炎とそれに伴う循環不全としたが、後方視的
には心筋炎と肺水腫としても矛盾はない。ワクチン接種日にちょうど
発症していること、誘因となる内因疾患や感染などが他に明らかでな
いことから、因果関係があるとするのが自然である。
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