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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (293 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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釈:背中および腕に部分的に膿疱形状あり。口部潰瘍も存在、皮膚検
査:陽性、注釈:生殖潰瘍も眼性病変も発見されなかった、総補体価
測定(25.0-48.0):82.4IU/ml、白血球数:19.8x10 9/l、注釈:著し
い増加。

ベーチェット症候群の結果として治療処置が施された。

59 歳男性が SARS-CoV2 BNT162b2 mRNA ワクチン接種 6 時間後に高熱
(39.5 度)と咽頭痛を発現し、その後皮膚病変を発現した。患者は、
高熱,ぶどう膜炎,口腔内および生殖器領域の潰瘍,関節痛を含む典
型的特徴を伴う BD(ベーチェット病)病歴があった。過去 10 年間、副
腎皮質ステロイドによる全身治療が奏功し、再発はなかった。身体所
見では、顔面、背中、腕に多発性の硬結性紅斑があり、一部膿疱を呈
していた。口腔内潰瘍も認められた。針反応検査は陽性であった。性
器潰瘍や眼病変はみられなかった。臨床検査は、白血球数において顕
著な増加(19.8 x10 9/L)、C-反応性蛋白(121.4 mg/L)、アラニン
アミノトランスフェラーゼ(1670 ukat/L,正常値<400 ukat/L)、抗
カルジオリピン抗体(28 IU/mL,正常値<10 IU/mL)、ループス抗凝
固因子テスト(1.4、正常値< 1.2) および補体系(CH50 82.4
U/mL、正常値:25.0-48.0 U/mL)を示した。腕の皮膚病変の組織学的
解析では、真皮中層にリンパ球と好中球が混在する血管炎が認めら
れ、BD と一致した。ICBD スコアは 4 点であった。シクロスポリン
200mg/日の全身投与が有効であったが、本剤による肝障害が推定され
たため中止となった。そのため、副腎皮質ステロイド 0.5mg/kg/日、コ
ルヒチン 1.0mg/日を開始し、発熱と発疹は速やかに退縮した。

追加報告(2022/04/25):本報告は、以下の文献源からの文献報告で
ある:

Emergence of Behcet's disease post-SARS-CoV2-vaccination: two
clinical cases in Japan, Journal of the European Academy of
Dermatology and Venereology, 2022; Vol:36(4), pgs: e248-e249,
DOI: 10.1111/jdv.17859.

本報告は、文献受領に基づく追加報告であり、本報告は文献で確認さ
れた追加情報を含めるために更新された。

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