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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (554 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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入院の 2 日前、患者は摂氏 37 度の発熱を呈した。SARS-CoV-2 を検
知するため、上咽頭スワブ検体を用いて RT-PCR 検査を施行した。検査
結果は陽性(Ct 値:17.98)で、患者は COVID-19 と診断され、入院し
た。

2 回目の BNT162b2 mRNA ワクチン接種から 17 日目、患者は咳嗽を発現
し、2 回目のワクチン接種から 23 日目、COVID−19(SARSCoV-2 デルタ株)と診断された。

その後、入院直後に重症化した。

患者のSARS−CoV−2感染は 2 回目のCOVID−19ワクチ
ン接種後に発現したため、ブレイクスルー感染と考えられた。

本症例では、血清内における抗-SARS-CoV-2 抗体値は、COVID
−19診断時点で 15.5AU/ml であり、これは 2 回目のワクチン接種後
の平均的な抗-SARS-CoV-2 抗体値よりも著しく低値であった。これ
らの結果により、ワクチンを 2 回接種した後であっても、免疫細胞に
よる特定の抗体産生が欠如していることが示唆された。

ワクチン接種後に血清内の抗-SARS-CoV-2-IgG 抗体値が低下する作
用機序は、TAC とグルココルチコイドの併用等、免疫抑制剤に起因する
可能性がある。

これまでに、ブレイクスルー感染を経験した自己免疫疾患を有する患
者の症例で、SARS-CoV-2 に対する不十分な体液性応答に関連して
いたという報告があった。

2 回目のワクチン投与による抗-SARS-CoV-2 力価の顕著な上昇はな
かったが、本症例において、COVID−19に対する治療後、血清
の抗-SARS-CoV-2 抗体値は時間の経過とともに徐々に上昇したこと
から、グルココルチコイドと TAC を服用中であったもののSARS−
CoV−2感染に対する免疫反応は十分にあった。

患者は、以下の検査と処置を受けた:

Aldolase: 7.7 IU/l; 抗体検査: 陽性; COVID−19感染後、時
間の経過とともに上昇した; 肺生検: 炎症性細胞の間質浸潤を認めた,
備考:細胞、リンパ球主体、肺胞中隔の肥厚を伴う線維化;皮膚生検:

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