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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1358 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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(TS)の閉塞を認めた。

その後、当院の第三次病院へ転院した。

全血球数、凝固プロファイル、C−反応性蛋白の臨床検査は正常値の
ままであった。

特に、血小板数は 26.4×104/uL、国際標準化比率は 0.91、活性化部分
トロンボプラスチン時間は 23.0 秒未満、D ダイマー濃度は 1.6 ug/mL
であった。

鼻咽頭スワブの SARS-CoV-2 逆転写酵素-ポリメラーゼ連鎖反応測定は
陰性であった。

他の臓器の血栓症を示唆する症状は認められなかった。

TTS を疑う所見がなく血小板減少や著明な D ダイマー増加もなかったた
め、全身ヘパリン投与を開始し緊急 EMT を実施した。

血管造影検査(DSA)により、SSS と右 TS の閉塞を認めた。

マイクロカテーテル(Phenom 27; メドトロニック社製、ミネアポリ
ス、ミネソタ州)を 6Fr のガイディングシース(Destination; テル
モ、日本)を使用して SSS の前部に誘導した。

施術の最初に、SSS 中部から後部および右 TS からのバルーン経皮的血
管形成術(Rapid cross 3 x 150 mm; メドトロニック社製)を実施し
た。

その後,ステントリトリーバー(Trevo XP 6 x 25 mm; ストライカ
ー、 フリーモント、 カルフォルニア)とカテーテル吸引(ACE 68;
ペナンブラ、 アラメダ、 カルフォルニア)を併用した 4 パスによる
血栓除去術を実施した。

手術時間は 4 時間で、手術終了までに SSS の部分再疎通と右 TS の完全
再疎通を達成した。

右足の運動機能低下は術後すぐに改善され、抗凝固療法を継続した。

追跡臨床検査では血小板減少症は認められず、血栓性素因マーカー
(プロテイン S/プロテイン C 活性、ループスインヒビター、HIT 抗
体)に関する広範囲な検査はすべて陰性であった。

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