資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1530 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html |
出典情報 | 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》 |
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患者は、42 歳 6 ヶ月の男性(ワクチン接種の年齢)であった。
ワクチンの予診票での留意点はなかった(基礎疾患、アレルギー、最
近 1 ヵ月以内のワクチン接種や病気、服薬中の薬、過去の副作用歴、
発育状況等)。
2021/09/18、患者は、bnt162b2(コミナティ、注射液)の初回接種を
以前に受けた。
2021/10/09、患者は、bnt162b2(コミナティ、注射液)の 2 回目接種
を受けた。
2021/10/13 04:00(2 回目ワクチン接種の 4 日後)、尺骨神経麻痺と末
梢神経障害を発現した。
事象の経過は、以下の通り:
2021/10/09、2 回目コミナティ(ファイザー)を左上腕に接種した。ワ
クチン接種直後は、疼痛と違和感を感じたが自然に改善した。
2021/10/10 から 39 度の発熱が出現した。
2021/10/13 04:00 ごろから、突然左前腕の尺骨神経領域に疼痛と感覚
低下、痺れを自覚して目が覚めた。近医を受診し、対症療法となった
が改善しなかった。
同年 10 月に、頸椎 MRI 検査、神経伝導速度検査されたが異常は指摘さ
れなかった。
11 月には、疼痛は改善したが、痺れと感覚障害が継続したため、
2022/06/10 に当院紹介となった。左握力の低下を認めた。当院にて神
経伝導速度検査、MRI 検査を施行したところ、神経伝導速度検査では尺
骨神経障害に矛盾しない所見と、MRI 検査でも尺骨神経の腫大を認め、
尺骨神経障害の診断に至った。
2022/08/12(2 回目ワクチン接種の 307 日後)、事象の転帰は、回復し
たが後遺症あり、症状:左第 5 指と第 4 指外側から手掌、手背の尺側
から前腕、上腕内側の感覚障害、左小指外転筋、背側骨間筋の筋萎
縮、左第 4、5 指の内転障害(尺骨神経麻痺)。
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