よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (251 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

性狭窄と一過性の完全房室ブロックが出現し、経過と合わせて冠攣縮
性狭心症と診断された。ジルチアゼムの内服が開始され、経過は良好
で後遺症なく退院した。本症例も典型的であったが、胸痛の性状や心
電図所見は虚血の関与を疑わせ、冠動脈アセチルコリン負荷で冠攣縮
の所見が認められた。これらの所見から、COVID-19 ワクチン接種後の
心筋炎と冠攣縮が関与している可能性が示唆された。

患者は以下の検査と処置を受けた:

心血管造影:(不明日)両側びまん性狭窄、注記:冠動脈内アセチル
コリン負荷試験。冠攣縮性狭心症と診断され、ジルチアゼム治療が開
始された;(不明日)両側冠動脈のびまん性狭窄、注記:アセチルコ
リン負荷試験で両側冠動脈のびまん性狭窄と一過性の完全房室ブロッ
クを認めた;冠動脈のアセチルコリン負荷で冠攣縮の所見を認めた、
血管造影:(2021/11/11)冠動脈狭窄なし、注記:アセチルコリン負
荷で RCA、LCA ともにびまん性に 50-75%のれん縮を認めた;CK:(不明
日)1003 IU/l、(2021/11/08)1005 IU/l、注記:上昇した;CK-MB:
(2021/11/08)88IU/l、注記:上昇した;造影 CT:(2021/11/09)心
外膜側に帯状の高信号、注記:心中部から心突部の側壁主体に;CRP:
(2021/11/08)2.68mg/dl、注記:上昇した、心エコー:
(2021/11/08)局所の壁運動異常、(2021/11/08)後壁運動軽度低
下、駆出率:(2021/11/08)60.6%;心電図:(不明日)ST 上昇、
(不明日)著明な ST 上昇、注記:胸痛発現時に実施し、広範囲で ST
が著明に上昇した、(不明日)著明な ST 上昇、注記:そのため虚血と
の関与が疑われた、(2021/11/08)ST 上昇又は陰性 T 波、注記:V25、I、II、a VF で ST 上昇した;MRI:(2021/11/11)急性心筋炎に合
致する所見;心臓 MRI:(不明日)心筋炎の可能性あり、(不明日)遅
延造影相増加した、注記:心外膜側で、COVID-19 ワクチン関連心筋炎
と診断された、(2021/11/11)造影あり、注記:異常所見あり:(心
筋の浮腫))T2 強調像における浮腫所見。典型的には斑状の浮腫、
(心筋の損傷)T1 強調像におけるガドリニウム遅延造影像。ただし、
心筋の信号強度が骨格筋よりも高く、典型的には少なくとも 1 カ所の
非虚血領域において遅延造影像を認めた;心筋壊死マーカー:(不明
日)上昇した;(不明日)上昇;SARS-CoV-2 検査:(2021/11/08)陰
性;トロポニン I:(不明日)15805ng/ml、(2021/11/08)
2.650ng/ml、注記:上昇した;トロポニン T:(2021/11/08)
1.151ng/ml、注記:上昇した。

プリンツメタル狭心症、心筋炎、完全房室ブロック、虚血に対して治
療措置が取られた。

251