資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (27 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html |
出典情報 | 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》 |
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その後、その病院からの診療情報提供書が提供された。ST 上昇型急性
心筋梗塞と診断された。右冠動脈 segment2 に高度狭窄があり、同病変
に対して、カテーテル治療が施行されたとのことであった。
もともと右冠動脈に狭窄があり、コロナウイルスのワクチンをうつこ
とがストレスとなっていたと考えられた。カテコラミンが分泌され、
右冠動脈が脈閉塞し、房室結節枝の血流が途絶し、完全房室ブロック
をきたし、徐脈になったと考える。しばらくして、不完全ではあるも
のの、再開通し、胸部症状が軽くなり、心電図の ST 上昇も軽くなり、
房室ブロックも消失したと考えている。
事象急性心筋梗塞に対し、経皮的冠動脈インターベンション、薬剤溶
出ステント留置を実施した。
事象は救急治療室入室を要した。
関連する検査として、2021/05/29 の CK(正常範囲 59-248):4804
(最高値)、血中クレアチンホスホキナーゼ MB(CK-MB)(正常範囲
1-11):478(最高値)であった。
患者は他医療センターへ搬送され、7-10 日間で退院した。
日付不明、本事象の転帰は回復した。
報告医は本事象を重篤(生命を脅かす)と分類し、本事象と BNT162B2
との因果関係を評価不能とした。
報告医は、コロナワクチンが血栓を造りやすくして、急性心筋梗塞を
起こしたという可能性はわからないが、因果関係はコロナワクチンを
うつことが精神的ストレスになったという意味ではあったと思うと評
価した。しかし、冠状動脈に狭窄があるため、別の何かのストレスが
かかっても、急性心筋梗塞後発症した可能性もあるかもしれないと報
告した。
医師意見が次の通り追加された:
冠動脈造影で右冠動脈に高度の狭窄がみられた。したがってこの高度
狭窄は以前からあったものと推測される。
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