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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (622 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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本報告は、以下の文献の情報源のための文献報告である。

「冠攣縮性狭心症との鑑別を要した新型コロナウイルスワクチン接種
後心筋炎の一例」第 136 回日本医学放射線学会中国・四国地方会,
2022;Vol.136.

20 歳代の男性患者は、COVID-19 免疫のために、COVID-19 ワクチン(投
与 2 回目、単回量、製造販売業者不明、バッチ/ロット番号:不明)を
接種した。

患者の関連した病歴と併用薬は、報告されなかった。

ワクチン接種歴は以下のとおり:COVID-19 免疫のために、COVID-19 ワ
クチン(投与 1 回目、製造販売業者不明)。

報告された情報は以下のとおり:心筋炎(医学的に重要)、転帰「不
明」、「新型コロナウイルスワクチン接種後心筋炎」と記述された。

20167

心筋炎

患者の受けた臨床検査と手技は以下のとおり:心血管造影:有意な所
見は認められず、12 誘導心電図:V2、V3 誘導に ST 上昇、注記:当院
到着時、心臓 MRI:心基部側壁外膜側に高信号域、注記:同部に一致し
た遅延造影を認めた、トロポニン I:上昇、注記:当院到着時。

本症例は、生来健康な 20 歳代男性である。新型コロナウイルスワクチ
ン接種 4 日目の早朝に胸痛を訴え当院へ搬送された。来院時に症状は
消失していたが、12 誘導心電図では V2、V3 誘導に ST 上昇を認め、血
液検査ではトロポニン I 値の上昇を認めた。冠攣縮性狭心症が疑わ
れ、冠動脈造影によるアセチルコリン負荷試験を施行したが有意な所
見は認めなかった。

新型コロナウイルスワクチン接種後心筋炎の精査目的に施行された心
臓 MRI では、心基部側壁外膜側に脂肪抑制併用 T2 強調像での高信号域
と同部に一致した遅延造影を認めた。

最終的に、新型コロナウイルスワクチン接種後心筋炎と診断した。本
疾患は mRNA COVID-19 ワクチンの 2 回目接種後に出現することが多
い。近年のワクチン接種率の増加と共に、稀ではあるが遭遇する機会
がある。今回我々は冠攣縮性狭心症との鑑別を要した COVID ワクチン
関連心筋炎を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。

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