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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1471 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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患者の姉は全身性エリテマトーデスを患っており、娘はシェーグレン
症候群を患っていた。

腫瘤が出現した当日にかかりつけ医を受診し、予防接種の副作用と考
えられ、アセトアミノフェンとフェキソフェナジンを処方された。

腫瘤は徐々に小さくなったが、完全には消失しなかった。腕の痛みを
除いては無症状であった。

その後、2 回目のワクチン接種を受けた。

1 回目接種 6 週間後(2 回目接種 3 週間後)に右側頭腫瘤が消失しない
ため紹介受診となった。

身体検査で、右側頭部に硬く動かない腫瘤(˜30.0x30.0mm)と 3 個の
触知可能な頸部リンパ節が特定された。皮膚に圧痛や発赤はなかっ
た。超音波検査では、腫瘤の大きさは 28.5x5.7mm で、触知可能なリン
パ節は直径 10.2 mm 未満であった。血液と尿の検査結果は異常なく、
赤血球沈降速度、C-反応性蛋白、乳酸脱水素酵素、可溶性インターロ
イキン 2 受容体の値も正常であった。リウマチ因子、SS-A、SS-B 抗体
は陰性、抗核抗体価は 1:40(斑状)であった。頸部、胸部、腹部、骨
盤の CT で右耳下腺、顎下腺、頸部、鎖骨上部に 14 個のリンパ節腫脹
が認められたが、いずれも 7.5mm 未満であった。この時点で、右側頭
腫瘤は COVID-19 ワクチン(BNT162b2)投与後の無症候性の良性リンパ
節腫脹が疑われた。治療せずに経過観察することになった。腫瘤が大
きくなったり、他の症状が現れたりした場合には、再来院するよう勧
められた。

腫瘤の大きさは初回来院から 9 週間 (初回接種後 6 週から 15 週まで)
変化はなかったが、その後、数日の経過で腫瘤の急激な腫脹がみられ
た。

初回接種から 15 週後に再度造影 CT を施行した。右側頭腫瘤の大きさ
は 28.5x5.7mm から 10 週間で 68.3x17.1mm に増大していた(初回接種
後第 6 週から第 16 週まで)。顎下腺と耳下腺の腫脹は前回の 14 腺か
ら 22 腺以上に増加し、既存のリンパ節腫脹の最大サイズは 7.5mm から
13.3mm に増大した。18F フルオロデオキシグルコース(FDG)陽電子放
射断層撮影法-CT により、腫瘤、右耳下腺、リンパ節腫脹に異常な FDG
取り込みが認められた(最大標準化取り込み値、6.92)(補足図 1)。

側頭腫瘤の生検が行われた。病理検査では、わずかに増大した円形核
を有する小型から中型のリンパ系細胞のびまん性増殖が示された。リ

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