資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1047 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html |
出典情報 | 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》 |
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た。
11:12、気分不良の訴えがあった。ただちに背臥位として全身観察し
た。粘膜症状、皮膚症状はなかった。BP: 129/84 mmHg、P: 74
(reg.)、SpO2: 99%であった。全身観察中に突然、連続性の乾性咳嗽が
出現して以降持続した。聴診上は喘鳴を聴取しなかった。消化器症状
はなかった。定義上はアナフィラキシーを満たさないが、経過からア
ナフィラキシーと判断してただちに治療介入を開始した。左肘静脈に
点滴ラインを確保して補液(ソリタ T3 500mL)を開始し、ポララミン
5mg、ファモチジン 20mg とソルメドロール 125mg 点滴静注した。
以降徐々に乾性咳嗽は減少して気分不良も改善した。
12:00、ほぼ症状が軽快したことを確認して点滴を終了した。
アドレナリンは投与しなかった。
治療開始後 5-10 分ごとにバイタルサインをチェックするも、バイタル
サインの崩れはなかった。
12:00 点滴終了時点で BP: 127/81 mmHg、P: 70、SpO2: 97%であった。
遅発性アナフィラキシーを懸念して内服薬(デザレックス 5mg、分 1、
夕食後、2 日分、およびプレドニゾロン 20mg、分 2、朝夕食後、2 日
分)を処方した。
2022/08/02(ワクチン接種日)、事象の転帰は回復であった。
報告者は事象を非重篤に分類し、ワクチンと事象との因果関係を関連
ありと評価した。
他要因(他の疾患等)の可能性はなかった。
報告者のコメントは以下のとおり:
上記のように厳密にはアナフィラキシーの定義を満たさない可能性が
ある。しかし、臨床的には時間経過などを勘案してアナフィラキシー
と判断した。新型コロナワクチン接種との因果関係はあるものと考え
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