資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1565 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html |
出典情報 | 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》 |
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クチン接種後、接種部位の上腕が痛かったのみで、発熱はなかった。
針筋電図で頭板状筋に安静時自発電位と随意収縮時の筋原性を認め
た。限局性筋炎を疑い、PSL15mg/日で加療開始した。
1 か月毎にステロイドを漸減していき、頚部の筋緊張は緩和し、自力で
まっすぐに出来るようになるも、改善は十分ではなかった。
右手首に固化徴候を認めた。マドパーを投与開始したところ、一過性
に首の症状の改善をみた。
2022/04/22、患者が他院より紹介された。
2022/04/25、神経学的には左右差の乏しい全身筋量の低下、腸腰筋の
筋力低下を認めた。筋強剛や安静時振戦は認めなかった。
2022/04/28、首下がりの日内変動はなかった。
2022/05/02、頚部の圧痛なく、筋緊張も感じなかった。
2022/05/03、頚椎 MRI より、頚部アライメントは直線的であった。頚
椎には骨棘形成や椎間板変性、黄色靭帯肥厚がみられた。C3/4〜C5/6
レベルで脊柱管の狭小化がみられた。頚髄に異常信号域や異常濃染域
は指摘できなかった。変形性頚椎症、頚部脊柱管狭窄症と診断され
た。
2022/05/06、パーキンソン症候群は否定的で、マドパーは漸減し、終
了した。PSL2.5 mg/日は継続し、退院した。
報告薬剤師は事象を重篤(2022/04/25 から 2022/05/16 まで入院)と分
類し、事象と BNT162b2 との因果関係を評価不能と評価した。
他要因(他の疾患等)の可能性は不明であった。
BNT162b2 のバッチ/ロット番号に関する情報を要請しており、情報を入
手した場合、提出する。
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