資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (684 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html |
出典情報 | 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》 |
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3 回目接種直前まで、患者には体調変化はなかった。
2022/04/22(3 回目接種翌日)から、強い口渇感を自覚するようにな
り、多飲多尿症状を認めるようになった。
5 月上旬から、味覚異常を自覚し烏龍茶が極端に苦くなり飲めなくなっ
た。次第に、食事も偏りが目立つようになった。
2022/06、食事摂取困難となった。患者はジュースや水ばかり摂取して
いた。味覚異常が続いた。
2022/06/23、したがって、患者は来院し、糖尿病性ケトーシスをきた
していることが判明した。患者は緊急入院した。抗 GAD 抗体は陽性
で、1 型糖尿病と診断され、インスリン注射の投与を継続していた。
2022/04/22、不明時間、1 型糖尿病を発現した。治療はインスリン注射
を含み、事象の転帰は未回復であった。
2022/06/23、糖尿病性ケトーシスを発現した。治療はインスリン注
射、制吐剤注射、点滴水分負荷を含み、事象の転帰は 2022/07/04 に回
復であった。
2022/06/28、腹部単純 CT:異常なし。コメント:膵臓に異常なく、糖
尿病の原因不明である。
2022/06/23、血中抗 GAD 抗体(0-4.9): 467.8 U/mL。コメント:異常高
値のため、1 型糖尿病、血中 C-ペプチド( 0.61-2.09): 1.2 ng/mL。コ
メント:正常のため、インスリン産生能は長期間障害されていた訳で
はない。最近発症の 1 型糖尿病;血糖(空腹時)(70-110):
266mg/dL。コメント:糖尿病性ケトーシス;血中 HbA1C(4.6-6.2):
12.8 %。コメント:糖尿病性ケトーシス、血中β-ケトン(0-0.6):
7.7mmol/L。コメント:糖尿病性ケトーシス。
1 型糖尿病は有害事象報告では低頻度であり、因果関係の特定は困難と
考えられる。接種直前までは体調変化自覚なく、翌日から急性発症し
ているとすれば、接種が何らかの関与していた可能性も否めない印象
である。現在は、入院時主治医の糖尿病内科通院継続中である。
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