資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (107 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html |
出典情報 | 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》 |
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M 波振幅の低下、その他 GBS に合致する所見。
2021/12/03、髄液検査を実施した。
細胞数 2/uL、糖 76mg/dL、蛋白 76 mg/dL。
蛋白細胞解離あり(検査室正常値を超える CSF 蛋白質レベルの上昇お
よび、50 細胞/mcL を下回る CSF 総白血球数)。
鑑別診断は実施された。
画像検査(磁気共鳴画像診断(MRI)撮像)は未実施であった。
2021/12/03、自己抗体の検査が実施された。
抗 GMI 抗体と抗 GQIb 抗体は陰性を示した。
先行感染はなかった。
2021/12/03(ワクチン接種の 27 日後)、患者は病院に入院
(2021/12/11 に退院)となった。
2021/12/11(ワクチン接種の 35 日後)、事象の転帰は未回復であっ
た。
患者は味覚障害を発現した。
[現病歴]X-4 月に COVID-19 に感染したが発熱と頭痛のみで 2 日間で
軽快した。X 月 Y-16 日 COVID-19 ワクチン 2 回目を接種した。X 月 Y
日に味覚障害を自覚した。Y+2 日に左下肢のしびれが出現して Y+4 日
には四肢にしびれが拡大した。Y+7 日に左顔面神経麻痺が出現して
Y+8 日に当院を初診した。ベル麻痺の診断でプレドニゾロン内服治療
を行うも症状は進行し、Y+10 日には右顔面神経麻痺が出現した。
Y+11 日に当科に入院し、ギラン・バレー症候群(GBS)の亜型である
錯感覚を伴う両側顔面神経麻痺と診断して免疫グロブリン大量静注療
法を施行したところ神経症状は改善した。
[考察]COVID-19 では味覚障害は高率に認めるが、COVID-19 ワクチン
接種でも味覚障害が報告されている。一方で GBS でも味覚障害がある
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