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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (872 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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血球貪食性リンパ組織球症に対して治療的な処置が取られた。

臨床経過:患者は X-34 日に 3 回目の新型コロナワクチンを接種した
後、摂氏 37 度台の微熱が出現したが、解熱剤使用して日常生活を送
っていた。X−10 日頃に、一度解熱傾向となったが X-7 日頃より解熱
剤で改善しない摂氏 39 度台の高熱と倦怠感が出現したため、X 日に
前医より精査加療目的に報告病院内科へ紹介した。精査加療目的に同
日入院した。血液検査で AST164U/L、ALT 60U/L、LDH
1528U/L、CK 5319U/L と肝機能障害、LDH、CK上昇やWBC
2200/μL、PLT 115,000/μL と軽度の血球減少を認め、その後増悪傾
向となったため、報告科に紹介となり、骨髄検査で、血球貪食性リン
パ組織球症(HLH)の診断に至った。X+4 日より、メチルプレドニゾ
ロン 2mg/kg/日で治療を開始すると速やかに解熱が得られ、肝機能障
害や血球減少が改善傾向であったため、ステロイドを漸減し、X+21
日にプレドニゾロン 10mg/日内服の上、退院した。HLH の原因とし
て、ウィルス感染や悪性リンパ腫、自己免疫性疾患は否定的であり、
除外的に新型コロナワクチン接種の関与が疑われた。【考察】既報に
よると、新型コロナワクチン接種後に発症した HLH の報告が散見され
る。既往歴のない若年者でも発症し、治療は主にステロイドや免疫グ
ロブリン静注療法(IVIg)が選択され、軽快した症例が多いが、一部
に死亡例の報告もある。

【結語】新型コロナワクチン接種後に HLH を発症し、ステロイド治療
で軽快した症例を経験したため報告する。

追加情報:患者は、COVID−19免疫のため、BNT162b2(コミナ
ティ、注射液、1 回目、単回量)を受けた。

患者は、COVID−19免疫のため、BNT162b2(コミナティ、注射
液、2 回目、単回量)を受けた。

患者は、COVID−19免疫のため、BNT162b2(コミナティ、注射
液、3 回目、単回量)を受けた。

追加情報(2022/10/19):本報告は、同一の連絡可能なその他の医療
従事者からの自発追加報告であり、追跡調査書の回答である。

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