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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (96 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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囲内であった。最初の cMRI の T2 強調画像で白く検出された領域も、
もう見られなかった。シネ MRI で dyskinesis は見られず、65%の駆出
率と左室収縮は良好であった。本症例は、cMRI での異常所見が
COVID-19 ワクチン接種後心筋炎で症状が治まった後も持続すること
があることを示した。運動負荷 ECG では異常所見はなかった。

以前の報告では、異常 MRI 所見は COVID-19 ワクチン接種後心筋炎で
高率で見られた。最近、9 人中 7 人の患者で 6 ヶ月フォローで残存異
常所見があった 1 例を含め、COVID-19 ワクチン接種後心筋炎の中期
フォローで cMRI で残存異常所見を示すいくつかの報告が出てきてい
る。急性心筋炎では、cMRI での LGE 陽性所見が重大な心血管事象と
予後不良の予測に有益であると報告されている。

COVID-19 ワクチン接種後心筋炎は予後良好で治療可能と考えられて
いるが、本症例で見られたように心筋層に異常が残る可能性がある;
したがって、予後良好な合併症とみるのは早計かもしれない。

今後、cMRI での残存異常所見の発生頻度と、その後のフォローのタ
イミングは再検討されるべきである。

報告者のコメントは以下の通り:

経過からは 2 回目のコミナティワクチン接種後 1 週間以内に発症し
た。これまでの報告、患者の年齢と性別(15 歳男児)から好発であ
ると考えられ、コミナティワクチン接種による心筋炎を第一に考え
た。先行感染はなく、multiplex PCR では Enterovirus、RS virus、
Adenovirus、SARS-CoV-2 を含めた 20 種類の病原体はすべて陰性であ
った。抗核抗体:陰性、リウマチ因子:<2IU/ml、ASO 価:47IU/ml、
単純ヘルペスウイルス IgM/IgG:陰性、EBV- IgM/IgG:陰性、パルボ
ウイルス IgM:陰性、CMV- IgM/IgG:陰性であり、その他の原因の可
能性は低いと判断した。

再調査は完了した。詳細情報は期待できない。

追加情報(2022/08/01):本報告は、以下の文献を情報源とする文献報
告である:「COVID-19 ワクチン接種後心筋炎に心臓 MRI を施行した

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