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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (432 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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体動あり拡散強調画像(DWI)のみで急性期病変を除外の上、内科紹
介入院となった。

4 日に意識は多少改善していたものの、項部硬直を認めた。

髄液検査で単核球優位の細胞数上昇を認め、無菌性髄膜炎としてアシ
クロビルが投与された。

胸腹部や背部には左右に数個程度、孤立性の水疱を認めた。

その後、解熱し意識も改善傾向のため、結核性などは否定的と考え、
6 日よりプレドニンの併用を開始した。その後、髄液で水痘帯状疱疹
ウイルスのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)が陽性と判明したが、意
識改善とともに両下肢の弛緩性麻痺が顕在化した。

MRIで胸髄に T2 強調画像(T2WI)高信号域を認め、帯状疱疹性脊
髄炎と診断した。

16 日には意識障害から完全に回復した。

アシクロビルとプレドニンは 19 日まで投与したが、両下肢の徒手筋
力テスト(MMT)は、0 から 1 のままで推移した。

2022/09/01(ワクチン接種の 34 日後)、事象の転帰は、回復したが
後遺症ありであった(症状:両下肢の弛緩性麻痺。下肢の各関節:徒
手筋力テスト(MMT)0 ないし 1。体幹にも不全麻痺あり、自力での座
位保持困難、上肢は保たれている。)

下肢麻痺に関して、2022/09/27 時点で、右完全麻痺から足指がわず
かに動くレベルに改善、また、左膝曲げ困難から膝曲げ可能に改善し
た。元々、自立歩行。腰部脊椎管狭窄症による軽度の麻痺があった。
患者には尿閉があり、導尿カテーテルを持続留置していた。右優位の
下肢神経痛があった。リリカ、サインバルタ、ノイロトロピン、アセ
トアミノフェンを用いた治療を実施したが、痛みは残存した。腰部脊
椎管狭窄症の痛みと帯状疱疹後疼痛は混在していた。便秘もあり、オ
ピオイドは使用しにくい状態であった。今回のワクチン接種に関連す
るストレスが、帯状疱疹の再活性化をもたらし、帯状疱疹性髄膜炎と
なった。患者は主として他院を受診しており、患者のかかりつけ医も
状態をあまり把握していないので、不明な点が多い。有害事象に関連

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