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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (488 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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誤嚥や尿路感染で時に発熱を認めたが、適宜抗生剤投与などの治療で
難を逃れ,、4月上旬以降は大きな感染症も無く経過していた。しか
しながら 2022/08/016:45 頃よりいきなり下顎呼吸、顔色不良となり
レベル低下や血圧低下(収縮期血圧 40 台)、7:00 には心肺停止とな
り当直対応、CPR 中に Vf 等も確認されたが ROSC が得られた。その後
DOA10γ、輸液(外液)1000ml 程度入れても血圧が 50-60mmHg から回
復せず、Plt1.9 万、DD>100 の DIC 状態であることが判明したため、
ショックの鑑別(緊張性気胸、心タンポナーデ、大動脈解離、消化管
出血・肺塞栓症など)確認目的に造影 CT を施行したが、明らかなシ
ョックの原因になるような変化は認めなかった。しかし、肺うっ血や
胸水貯留、Vf の出現や急変まではいつも通りであった事を考慮する
と、CAD の可能性が高いと判断した(心電図的には明らかな ST 変化
は無しだが DIC で生じた血栓の冠動脈内流入の可能性が高いと考え
た。)一時血圧や呼吸状態は持ち直したが 13 時頃より全身痙攣が出
現し始めた。CPA 後の一時的な脳損傷も考えたが DIC の治療にヘパリ
ンを開始予定であったことから、血小板減少の影響で脳内出血をきた
している危険性が考えられたため、その除外目的に頭部 CT を撮影し
た(痙攣に対してはジアゼパム 0.5A で対応)。頭部 CT では明らかな
ICH は無く、やはり心肺停止後の一時的な低酸素の影響が考えられた
が、CT 撮影後から状態が急変し、再度血圧 60 台、SpO2 もリザーバー
10L で SpO2>90%維持困難となった。もともと DNAR を確認していた事
等から、それを再確認し挿管、人工換気は行わず、リザーバマスクと
カテコラミンのみで経過を見た。徐々に HR が低下し、Asystol とな
り 15:29 に死亡確認した。原因不明の急変や DIC の存在などもあり、
病理解剖の申し出を行ったがご希望無く解剖無いまま死亡退院となっ
た。

患者は抗凝固剤を開始する予定だったが、死亡した。報告医師は、事
象 DIC は BNT162b2 と因果関係があるとの医師見解を示した。

保持していない重複 PV202200057448 の経過欄は以下の通りである:

感覚障害性歩行失調で独居が不可能となり、入院下で施設入所の調整
を行っていた。前立腺癌の疑いや誤嚥性肺炎、尿路感染症などの軽微
な変化はあったものの、内科的には入院中にせん妄などもあり、ADL
の低下や低栄養傾向があったが概ね全身状態は安定した。施設退院の
調整もつき最終調整中であった。

2022/07/25 の採血では大球性貧血(Hb 10.6、Ht 32.1)は認めるも
血小板は 161000/mm3 と基準範囲内で;Alb 2.0、K 3.1 と低アルブミ
ンおよび低カリウム血症以外は肝機能腎機能などにも大きな変化は認
めなかった。

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