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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1088 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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彼女は以前高血圧と手術後の検査のため心臓血管外科を受診してい
た。マルファン症候群と診断され、大動脈解離を繰り返し、大動脈
弓、大動脈基部、下行大動脈の置換術を実施した。

BNT16b2 ワクチンの 2 回目はこの直近の診察の 8 ヵ月前に接種され、
同ワクチンの追加免疫は救急部受診の 1 日前に接種された。

2 回目接種後、彼女は咽頭不快感と胸部苦悶を感じた。

これまで、ワクチン接種による重度の副作用を発現したことはなかっ
た。

診察時、血圧 193/107mm Hg、脈拍 112 拍/分、呼吸数 35 回/分であっ
た。体温は摂氏 36.3 度であった。リザーバーマスクを通した 10L/分
の酸素補助呼吸で、SpO 2 94
74.0

mm Hg、PaCO 2 56.0

%、血液ガス分析 pH 7.36、PaO 2
mm Hg であった。

彼女は横になることができず、起座位のままであった。

身体検査で心雑音はなく、両肺で喘鳴があった。

臨床検査で白血球数上昇(10,240/ul)、好酸球数上昇(1980/ul;
19.4%)、C-反応性蛋白濃度軽度上昇(0.31mg/dl)を示した。

高解像度コンピュータ断層撮影(CT)は、気管支壁の顕著なびまん性
肥厚と縦隔リンパ節腫脹示した。BNT16b2 ワクチンの追加免疫による
喘息急性増悪が疑われた。

非侵襲的気道陽圧換気が以下のセッティングで開始された:

spontaneous/timed モード, 吸気気道陽圧 10 cm H2O; 呼気気道陽圧
5 cm H2O, FiO 2 70%

メチルプレドニゾロン(125mg)とアミノフィリン(250mg)が点滴静
注で開始され、続いてメチルプレドニゾロン(60mg)が 6 時間ごとに
繰り返された。

翌日、症状が劇的に良くなったため、非侵襲的気道陽圧換気とメチル
プレドニゾロン静注は中止された。

フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ビランテロールトリフェニ

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