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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (1216 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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検査の結果は陰性であった;頭部、頚部、胸部、腹部の CT が実施さ
れ(造影あり)、両肺動脈主幹部から広範に粗大血栓の所見があっ
た。

2022/03/17 12:20、患者は血小板減少症を伴う血栓症であると述べら
れた。静動脈体外式膜型人工肺(VAECMO)を確立し、集中治療管理が
開始された。

2022/03/17(2022/03/18 とも報告された)、血管カテーテル検査で左
右の肺動脈に血栓を認め、経皮的肺動脈血栓吸引、破砕、バルーン拡
張術を行った。

2022/03/18、肺動脈の血管造影検査を行い、左右の肺動脈に血栓/塞
栓症を認めた。

同日、胸部 X 線検査も実施され、血栓/塞栓症が示唆された。 患者
は、経皮的肺動脈血栓吸引、破砕、バルーン拡張術を受けた。肺換気
血流シンチグラフィーは未実施であった。

2022/03/18、フィブリン分解産物(FDP として報告された)は 136.9
ug/mL だった。

2022/03/19、心肺蘇生によると思われる鈍的肝損傷、膵損傷、脾損傷
を認め、開腹止血術を行った。肺塞栓症は薬剤での融解は期待できな
かったため、2022/03/24 に直視下肺動脈血栓内膜摘除術を行った。

2022/03/17 からと記載されている術後出血による血圧低下があった
ため、2022/03/25 に再開胸止血術を行った。

その後の経過で意識レベルの回復がなく、脳波や頭部 MRI 検査で低酸
素脳症を疑う所見があり、2022/03/17 の心停止に伴う低酸素脳症、
遷延性意識障害と考えられた。良好な意識状態への回復は困難と考え
られた。

2022/04/13、意識状態回復は目指せないため、気管切開を行い、人工
呼吸器管理を開始した。

2022/03/17、エコー上は左膝窩静脈血栓のみ残存を認めるも、その他
部位の血栓は認められなかった。また INR の過延長があり、リクシア
ナ内服へ変更した。

この患者の肺塞栓は原因不明であった。

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